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王者ソフトバンクに勝てない楽天 早くも浮上する、石井監督「GM兼任」限界説

   楽天がソフトバンクに勝てない。今季は5試合対戦し、2つの引き分けの後に3連敗。

   21日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)も先発・則本昂大が3回に失った3点が重くのしかかった。打線も6回の岡島豪郎の右越えソロの1得点のみ。1-4のスコア以上にチーム力の差を感じさせられる試合だった。

  • 石井一久GM兼任監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    石井一久GM兼任監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 石井一久GM兼任監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 田中将大投手(2016年撮影)

「石井さんは監督に専念した方がいいと思う」

   「打線が重症ですね。最近9試合ですべて4得点以下とつながらない。中継ぎ陣も楽天と比べると差がある。選手層の厚さも違います。先発陣は勝負できますが、それ以外はソフトバンクとの差はまだまだ大きいのが現状です」(スポーツ紙の楽天担当記者)

   田中将大が8年ぶりに日本球界に復帰し、昨季最多勝の涌井秀章、実績十分の岸孝之、則本、ドラフト1位左腕・早川和久と豪華な先発陣で戦前の下馬評が高かった。今季は貯金を6まで増やしたが、貧打が深刻で2まで減らしている。

   ファームで調整中の新外国人・カスティーヨ、ディクソンが1軍昇格すれば状況は変わる可能性があるが、SNS、ネット上で見られるのは楽天ファンが石井一久GM兼監督に向けた要望の声だった。

「石井さんは監督に専念した方がいいと思う。新監督で試合を通じて采配面で色々覚えなきゃいけないこともあるし、編成は他の人に任せた方がいい。GMと監督を兼務して勝てるほど甘くないと思う」
「編成は2軍、他球団の状況を注視しなければいけない。1軍の指揮官として精一杯の石井監督が編成のトップとして稼働する容量が今はないでしょう。原監督も全権監督だがキャリアが違う。編成のトップは違う人間に任せて、監督として全身全霊をかけるべき」

リーグ優勝は「絶対条件」か

   楽天は19年に平石洋介(現ソフトバンク1軍打撃コーチ)、20年に三木肇(楽天2軍監督)が監督を務めたが1年限りで代わっている。今季から就任した石井監督は複数年契約だが、ファンの視線は厳しい。リーグ優勝に届かなければ、風当たりは強くなるだろう。

   石井監督はNPBでコーチ経験もない。プロ野球界で異例のGM兼監督として成功者になれるか。

   開幕してまだ間もないが、鬼門のソフトバンク戦の戦いぶりがペナントレースのカギを握りそうだ。