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朝乃山休場で珍事「不戦勝インタビュー」 NHKの計らいで実現も...ファンは違和感「複雑だろ」

   大相撲夏場所12日目が2021年5月20日、両国国技館で行われ、関脇高安(田子ノ浦)が不戦勝で勝ち越しを決めた。

   高安は12日目に大関朝乃山(高砂)と対戦を予定していたが、朝乃山は日本相撲協会が定めた新型コロナウイルス感染防止対策のガイドラインに違反したことを受けてこの日から休場。これにより不戦勝の高安は8勝4敗で勝ち越しを決めた。

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高安「結果をひとつ出すことができてうれしく思っています」

   高安は土俵上で不戦勝による勝ち名乗りを受けた後、大相撲を生中継したNHKのインタビューを受け、「連日いい相撲を心掛けて取ってきました。まず結果をひとつ出すことができてうれしく思っています」と勝ち越しに関して率直な思いを語った。

   表情を崩すことなくインタビューに応じた高安。不戦勝ながら「勝利者インタビュー」が行われたことに関して、この日の解説を務めた舞の海秀平氏(53)は「不戦勝でインタビューというのはどうなんでしょうね」と、実況のアナウンサーに問いかけるように思いを語った。

   舞の海氏の「問い」に対して実況のアナウンサーは、インタビューを行った理由を次のように説明した。

実況アナ「今場所あと2番勝てば...」

「本人が(インタビュールームに)来てくれるかどうかは声をかけて。それで声をかけてみようということになりました。先場所三役で2ケタ勝ちましたので、今場所あと2番勝てば大関復帰への足がかりが固まってくるわけですから」

   実況アナウンサーの説明を受けた舞の海氏は「快く引き受けてくれたのですね」と納得した様子だったが、この「不戦勝インタビュー」に違和感を覚えた大相撲ファンもいたようだ。

   インターネット上では「高安のインタビューに対する対応は高く評価したい」と高安の誠実な対応に称賛の声が上がる一方で、「不戦勝でのインタビューには違和感」「高安の心境は複雑だっただろうな」「支度部屋での取材で十分」などの声が上がった。