J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「余裕が感じられない」原采配に不満の声 連日のマシンガン交代にG党モヤモヤ

   プロ野球の巨人は2021年5月23日、バンテリンドームで中日と対戦し1-4で敗れた。

   先発・今村信貴(27)が2回に中日4番ビシエド(32)のソロ本塁打などで3失点。2回途中32球で降板した。打線は3回に1点を返したものの4回以降はゼロが続き1点止まり。巨人はこの日、6人の投手を投入するも勝利をつかめず。首位阪神と4.5ゲーム差でセ・パ交流戦(25日開幕)に突入する。

  • 原辰徳監督(2014年撮影)
    原辰徳監督(2014年撮影)
  • 原辰徳監督(2014年撮影)

先発・今村はわずか32球で降板

   2回、先発・今村が中日打線につかまった。

   先頭ビシエドに3球目のカットボールをライトスタンドに運ばれ、続く高橋周平(27)にツーベースを打たれた。6番・阿部寿樹(31)を四球で歩かせ無死1、2塁。7番・根尾昂(21)にセンター前タイムリーを許したところで早くも巨人ベンチが動いた。2失点の今村を諦め桜井俊貴(27)をマウンドに送った。

   2番手として登場した桜井は、桂依央利(29)を3塁ゴロに打ち取り「5-3」のダブルプレー。2死2塁で打席に投手の福谷浩司(30)を迎えた。その初球だった。桜井が投じた140キロのストレートを福谷がジャストミートしこの回3点目。投手にタイムリーを許す痛恨の失点となった。

   この日の原辰徳監督はいつもにも増して序盤から積極的に動いた。

   先発の今村を2回途中、打者が1巡することなくわずか32球でベンチに下げた。そしてこのタイミングでショートの守備を廣岡大志(24)から若林晃弘(27)に代えた。直後の3回の攻撃では先頭・炭谷銀仁朗(33)に代打・大城卓三(28)を送り捕手を交代。試合の流れを引き戻すべく序盤から激しく動いた。

中日3連戦で計19投手を投入

   3回に1点を入れ2点差とした指揮官は、この日も小刻みな継投策に出た。4回には3番手・戸根千明(28)、6回からは4番手・大江竜聖(22)を投入。7回には新鋭・沼田翔平(20)をマウンドに上げ、8回はビエイラ(28)に託した。この日はリリーフ陣が踏ん張り、3回以降の失点は7回の1点だけに抑えた。

   25日から開幕するセ・パ交流戦を控え、なんとしても勝ち越したかった中日3連戦だったが1勝1敗1分けに終わった。この3連戦で巨人が投入した投手は先発を含めて計19人。対する中日は計13人の投手で乗り切った。リリーフ陣の「登板過多」が不安視されるなか、「マシンガン継投」で勝ちに行ったが、勝ち越すことが出来なかった。

   この日、3回の守備でライト梶谷隆幸(32)が左太もも違和感で負傷交代のアクシデントに見舞われた。そして先発の今村は2試合続けての早期降板で2軍落ちが決定的となった。今村の代わりとして横川凱(20)の昇格の可能性が出てきたが、エース菅野を欠く先発陣の台所事情は苦しい。

   交流戦へ弾みをつけたかったゲームで不安が露呈してしまった原巨人。序盤から積極的に動いた采配についてインターネット上ではG党からは「原監督に余裕が感じられない」と指摘する声も。25日からは序盤戦の大きなヤマ場となる交流戦が開幕する。巨人は本拠地・東京ドームでパ・リーグ2位の楽天との3連戦を予定している。