J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

モラハラ夫に「別れた方がいい」 ドラマ「イチケイのカラス」モヤモヤ展開に視聴者憤慨

   俳優の竹野内豊さんが主演を務める「イチケイのカラス」(フジテレビ系)。2021年5月24日放送の第8話では、万引きに手を出す主婦が物語のキーパーソンとして登場した。

   視聴者の間では、万引きをした主婦の夫が放った「モラハラ言動」に注目が集まっている。

  • 「イチケイのカラス」公式サイトより
    「イチケイのカラス」公式サイトより
  • 「イチケイのカラス」公式サイトより

「俺ずーっと騙されてた」妻を突き放す夫

   ドラマは、竹野内さん演じる型破りのクセ者刑事裁判官・入間みちおと、俳優の黒木華さん演じる堅物のエリート裁判官・坂間千鶴が繰り広げるリーガルエンターテインメント。

   原作は浅見理都さんによる同名コミックで、性格も価値観も事件へのアプローチもすべて真逆だという2人が数々の難事件の裏に隠された真実を明らかにしていくというストーリーだ。

   第8話では、万引き常習犯で執行猶予中の若い主婦・潮川恵子(真凛さん)が、小学校時代の恩師である年配主婦・山寺史絵(朝加真由美さん)の万引き現場に遭遇する。商品を返すよう迫った恵子だが、史絵が抵抗したことで2人はもみ合いに。

   結果、史絵は打撲傷2か所を伴う記憶障害をきたす大けがを負うが、傷害罪を疑われた恵子は「正当防衛のために軽く1発だけ」と無罪を主張。双方の意見の食い違いに、みちおたちが調べをすすめることになった。

   今回の事件より前に万引きをしていた恵子。そんな彼女には6歳になる娘がおり、商社マンの夫は海外単身赴任中。育児に加え、義母の介護の疲れから軽いうつ状態に陥り、いつしかストレスを解消するように万引きをするようになった。

   万引きを止めたくても自らの意思では止められない病気「クレプトマニア」であるとの診断がくだると、恵子の夫は離婚を切り出し

「俺ずーっと騙されてたんだよな。『大丈夫。育児も介護もちゃんとできる』(という恵子の言葉を)君の『大丈夫』は大丈夫じゃなかったんだよ。信じてたのに...」

と怒りを露わにする。

「これ旦那にも問題大ありじゃないか?」

   一方、史絵の夫の市会議員も、事件当時に史絵から連絡を受けた際「馬鹿野郎!」と声を荒げ、

「俺の人生だってめちゃくちゃになる! こんなことだったらいっそ...」

と自己保身の発言を繰り返して、恵子を逆恨みしだす。

   しかしこの事件、実際には、夫に万引きがバレることを恐れた史絵が、自ら頭部を殴っていた。そうした事実が明らかになり、恵子は無罪となるのだった。

   育児と介護をワンオペでこなし疲労する恵子と、やりがいのある教師職を引退後に夫の顔色を伺うだけの生活を送る史絵が手を出した「万引き」という犯罪。みちおは両夫婦に対し、「夫婦だからこそ、分かり合うために心の声を言葉にすることが大事」とコミュニケーションの大切さを説き、両夫婦はみちおの言葉に納得して反省するのだった。

   このように、一応無事に事件は解決したものの、視聴者からはそれぞれの夫の発言や妻への態度をめぐり、

「こんなので夫は変わらないから暫く経ったら家事も育児も介護も全部元通り奥さんやる事になりそう」
「それはそれとして介護と育児全部押し付けてるモラハラ夫とは別れた方がいい」
「万引きしたとかしないとかの問題の前に絶対離婚した方がいいわ 解決して家庭に戻ってもまた育児+介護の毎日だしまたストレスで無限のループよね」
「これ旦那にも問題大ありじゃないか? 旦那は何もしないで全て奥さんに任せてたんじゃないの?」

などと、ドラマ上とはいえモヤつきが残る展開にツッコミを入れる声が多くあがっている。