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東京五輪中の深夜運転に「矛盾」指摘 舛添氏、小池都知事「8時に帰ろう」と「真逆ではないのか」

   今夏に開催される東京五輪期間中の鉄道深夜運転に「矛盾」を指摘する声が上がっている。

   JR東日本は2021年6月30日、東京五輪の期間中に山手線や中央線快速など首都圏の21路線で臨時列車を運転することを発表した。臨時列車の運行は大会開会式の7月23日から8月8日の閉会式までを原則とし、通常の終電を1時間から2時間程度延長する。

  • 舛添要一氏(2014年撮影)
    舛添要一氏(2014年撮影)
  • 舛添要一氏(2014年撮影)

舛添氏「深夜運行は不要だ」

    大会期間中の深夜運転の決定を受け、前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏が6月30日にツイッターで持論を展開した。

    舛添氏は「夜間開催の五輪競技に対応するため、JRなどは鉄道を深夜、午前2時台まで運行するという。しかし、蔓延防止等重点措置どころか、緊急事態宣言再発令にもなりかねない状態で、都民には『8時に帰れ』という小池都知事の要請と真逆ではないのか」と指摘し、「無観客、観戦は自宅のテレビでとなれば、深夜運行は不要だ」と主張した。

    また、7月1日午後には放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏がツイッターを更新し、深夜運転における「矛盾」を指摘。

   「すみません、日本語が不自由なもので。夜8時以降の飲食店の営業はダメで終電も早められたのに、五輪期間中は鉄道が深夜運転。どの地平からだと、こんなはちゃめちゃな矛盾がOKになるんでしょう」

小池都知事「8時だよ、みんな帰ろうを徹底していく必要が」

    デーブ氏のツイートはフォロワーの共感を呼び、1日の20時時点で1万9000を超える「いいね」がついている。

   東京都の小池百合子知事は6月4日の定例会見で「8時にはみんな帰ろう」キャンペーンを発表し、夜間の人流抑制を呼びかけた。

    定例会見で小池都知事は「人流で夜の8時以降が増えてくると感染者数の恐れが時差を伴って感染者数が増えるということはずっと皆さんにお伝えしている通りであります」とし、「だからこそ、今の8時だよ、みんな帰ろうを徹底していく必要があると思いますので働き方の意識も変えて頂ければと」と説明していた。