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阪神・矢野監督への続投要請は早すぎる? 手腕評価も「一抹の不安」

   プロ野球・阪神が矢野燿大監督(52)の来季続投を要請する方針を固めた。スポーツ各紙が2021年7月15日、一斉に報じた。

  • 矢野燿大監督(写真:アフロスポーツ)
    矢野燿大監督(写真:アフロスポーツ)
  • 矢野燿大監督(写真:アフロスポーツ)

今季ルーキー活躍で外国人勢も充実

   3年契約の最終年を迎える今季はリーグ首位で前半戦を折り返し、その手腕が球団から高く評価されたようだ。矢野監督は就任1年目の19年は3位、翌年は2位と順位を上げており、今年は16年ぶりのリーグ優勝に大きな期待がかかっている。

   今季はルーキー佐藤輝明(22)、伊藤将司(25)、中野拓夢(25)らが活躍し、打線の主軸を担うマルテ(30)、サンズ(33)ら外国人勢が安定した力を発揮している。

   投手陣はリーグ2位のチーム防御率を誇り、青柳晃洋(27)は14試合に先発してリーグトップの防御率1.79をマーク。守護神スアレス(30)は36試合に登板して25セーブを挙げている。

   今季の前半戦は84試合を消化して48勝33敗3分けの成績で、貯金15で首位を走っている。7月はやや失速気味で5勝8敗と負け越しており、2位巨人に2ゲーム差、3位ヤクルトとのゲーム差は2.5ゲームとなっている。

虎党「阪神は最後まで何が起こるか...」

   阪神の後を追う巨人、ヤクルトのゲーム差はわずかだが、08年以来13年ぶりに前半戦を首位で折り返した矢野監督の手腕に球団は全幅の信頼を寄せているようだ。スポーツ各紙の報道によると、球団は時期を見て矢野監督への続投を要請するとしているが、矢野監督の「続投報道」に疑心暗鬼になっている虎党もいるようだ。

   ツイッターでは「今季の成績ならば当然」「長期政権でも良い」との声が上がる一方で、「優勝を逃したらどうなるんだ」「後半失速しても続投なのか」「ちょっと早いんちゃう?まだわからんで」との声が上がっている。

   また、18年にチームの成績不振を理由に契約を2年残しながら監督を辞任した金本知憲氏の例を挙げ「阪神は最後まで何が起こるか分からんからな」との声も上がった。

   阪神は前半戦最後の試合となった14日のDeNA戦(甲子園)を3-4で落とし、2カード連続で負け越した。今後約1カ月間の五輪ブレークを経て、8月13日の広島戦(京セラドーム)で後半戦のスタートを切る。