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AKB総選挙「未経験」世代も感激の涙 HKT48「リクアワ」で見えた若手の台頭

   2021年11月で発足から丸10年を迎えるHKT48で、若手メンバーの台頭が本格化してきた。ファンの投票で楽曲を選んでランキング形式で発表するコンサート「リクエストアワー」が7月24日に福岡市内で行われ、最も若手の5期生による楽曲「真っ赤なアンブレラ」が1位に輝いた。

   2位には4期生の楽曲「さくらんぼを結べるか?」が続き、4期生からは「(HKT48の)次の時代も見せられたんじゃないかなと思って、すごく誇らしい」と自負する声もあがった。

  • 初のHKT48単独「リクエストアワー」では5期生による「真っ赤なアンブレラ」が1位に入った
    初のHKT48単独「リクエストアワー」では5期生による「真っ赤なアンブレラ」が1位に入った
  • 初のHKT48単独「リクエストアワー」では5期生による「真っ赤なアンブレラ」が1位に入った
  • 2位には4期生による「さくらんぼを結べるか?」が入った
  • 「君とどこかへ行きたい」の後輩メンバーによる「みずほ選抜」。11位にランクインした。センターは4期生の運上弘菜さん
  • 「君とどこかへ行きたい」の先輩メンバーによる「つばめ選抜」。33位にランクインした。センターは3期生の田中美久さん
  • 「なこみく」がダブルセンターを務めたシングル曲「早送りカレンダー」も37位に入った
  • 矢吹奈子さんのソロ曲「いじわるチュー」は34位にランクインした

5期生は2018年デビューの「総選挙を知らない世代」

   リクエストアワー(リクアワ)はAKB48で08年に始まり、その後は投票対象が姉妹グループの楽曲にも広がった。成人式イベントに並ぶAKB48グループの1月の恒例行事として知られてきたが、HKT48の楽曲「ロマンティック病」が1位に選ばれた20年を最後に、21年は開催されていない。

   それがHKT48の単独開催という形で復活した形だ。95曲を対象に、5月11日から6月20日にかけて投票が行われた。新曲「君とどこかへ行きたい」(5月12日発売)についている投票券で投票する仕組みだ。

   昼夜の計2公演で上位の50曲を披露。2500人ずつの観客が見守った。1位の「真っ赤なアンブレラ」を披露した5期生がファンの前にお披露目されたのは、18年11月26日の7周年特別記念公演。18年まで行われたAKB48グループの選抜総選挙を経験したことがない世代で、先輩メンバーと比べるとスポットライトが当たる機会は必ずしも多くなかった。上島楓(かえで)さん(19)は、

「一番後輩で、今回のリクエストアワーも(これまでパフォーマンス経験がなく、新たに)覚える曲の方が私たちは多かったので、自分たちの曲をこんなに広いところでみんなで踊ることができてうれしいです」

と感激の涙を見せた。石橋颯(いぶき)さん(16)は、終演後に出したコメントで

「今後は、5期生ひとりひとりが HKT48 に欠かせない存在になれるように頑張ります」

と意気込んだ。

先輩と後輩でチーム分けた「君どこ」は...?

   4期生は16年7月12日のコンサートでお披露目された。HKT48が21年11月26日に発足から10年を迎えることを踏まえると、グループの後半の歴史を知る世代だといえる。2位に入った「さくらんぼを結べるか?」のパフォーマンス後、豊永阿紀さん(21)は

「4期生は5周年を迎え、10周年というHKTのちょうど半分なので、次の時代も見せられたんじゃないかなと思って、すごく誇らしいです」

と、感慨深げに話していた。

   若手の勢いは、新曲「君とどこかへ行きたい」のランキングにも表れた。この楽曲は、先輩メンバーの「つばめ選抜」と、4期生以降の後輩メンバーの「みずほ選抜」の2チームに分かれて同じ楽曲を披露するのが特徴。「つばめ選抜」が33位だったのに対して、「みずほ選抜」は11位だった。

   一方、先輩メンバーでは、3期生の矢吹奈子さん(20)が日韓合同ユニットIZ*ONE(アイズワン)の活動を終えて本格的にHKT48に復帰したことで、ランキングでも存在感を示した。ソロ曲「いじわるチュー」が34位にランクインし、同期の田中美久さん(19)との「なこみく」コンビの楽曲「生意気リップス」は35位だった。2人がダブルセンターを務めたシングル曲「早送りカレンダー」も37位に入った。

   田中さんはコンサート終盤のあいさつで、後輩の活躍は「HKTの未来の明るさ」だとして期待を寄せていた。

「今日の順位を見て、HKTの未来の明るさというか、後輩がやっぱりすごいなというのを感じて、すごくうれしかったです」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)