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金メダルで報酬1億2000万円! フィリピン史上初の快挙でお祭り騒ぎ、五輪で「人生変わった」女子選手

   東京オリンピック重量挙げで優勝したフィリピンのヒディリン・ディアス選手(30)。同国にとって史上初となる金メダルに国内はお祭り騒ぎになっているようだ。

   現地企業が次々に発表するディアス選手への報酬の豪華さが話題となっている。

  • ヒディリン・ディアス選手(写真:AP/アフロ)
    ヒディリン・ディアス選手(写真:AP/アフロ)
  • ヒディリン・ディアス選手(写真:AP/アフロ)
  •  27日時点の報酬一覧(ツイッターアカウント@PhilippineStarより)

97年間で初めての金メダル

   ディアス選手は2021年7月26日に行われた東京五輪・重量挙げ女子55キロ級に出場し、スナッチ97キロ、ジャーク127キロ、トータル224キロで優勝した。

   本人は28日のインスタで「オリンピックで金メダリストになったなんて、信じられません」と感激をつづっている。

   フィリピンが初参加した1924年パリオリンピックから97年。初となる金メダル獲得に、国内は非常な盛り上がりを見せているようだ。

   現地紙The Philippine Starのウェブ版記事によると、ディアス選手には政府や民間企業から様々な報酬が送られるといい、27日時点で、その総額は5850万ペソにのぼるという。日本円に換算するとおよそ1億2700万円だ。

   フィリピン統計機構の報告によると、2018年の全国平均所得は年間で約31万ペソ(およそ68万円)。ディアス選手に与えられる報酬はとてつもない額だと分かる。

   またThe Philippine Starが27日にツイッターで伝えたところによると、フィリピン大統領官邸は同日、代表チームのアスリートが十分な財政的支援を受けていないことを認めたうえで、ディアス選手の歴史的な勝利がスポーツへの資金提供に関する方針を変える可能性があると述べている。

報酬の内訳は...

   そのほかThe Philippine Star が伝えた、27日時点で予定されている大まかな報酬は下記のようになっている。

・生涯無料のフライト(エアアジア・フィリピン、フィリピン航空より)
・マニラ南部の別荘地・タガイタイの家及び土地、イーストウッドシティの1400万ペソ相当のコンドミニアム(大手デベロッパー・メガワールドより)
・家及び土地、400万ペソ相当(大手デベロッパー・センチュリープロパティーズより)
・1000万ペソ(政府より。五輪・金メダリストの報酬として法律で定められている)
・1000万ペソ(実業家のマヌエル・V・パンギリナンさんより)
・1000万ペソ(実業家のラモン・アングさんより)
・500万ペソと生涯無料の燃料(実業家のデニス・ウイさんと率いる石油会社・フェニックスペトロリアムより)
・300万ペソ(実業家でフィリピン代議院副議長のマイキー・ロメロさんより)
・250万ペソ(ディアス選手の出身地、サンボアンガ州政府より)

   このようなディアス選手の厚待遇について日本のツイッターユーザーが伝えると、投稿に4万9000万件の「いいね」が集まるなど大きな話題となっている。ツイッターでは、

「まさに五輪は人生を変える」
「スゴい...そんなことになるとは...」
「帰国したら当分ゆっくり出来ない位の英雄扱いだな」
「次世代が世界トップを目指して熱くなりそう」
「ほんとこれは頑張った甲斐がある」

といった声が上がっている。

(28日20時30分追記)記事初出時、ディアス選手に与えられる報酬額について「58.5億ペソ」「およそ127億4000万円」と表記していましたが、正しくは「5850万ペソ」「およそ1億2700万円」でした。見出しと本文を訂正しました。