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五輪バレー「マスクを外さない」ブラジル選手 その理由に感動「愛も肺活量も凄い」

   東京五輪・男子バレーブラジル代表のルーカス・サートカンプ選手が、マスクを着用したまま試合に臨んでいることが注目を集めている。

   準々決勝の日本戦に出場していたことで話題となり、ネット上には「凄い。息苦しくないのかな?」といった反応が寄せられた。サートカンプ選手はなぜマスクを外さないのか。海外メディアがその理由を伝えている。

  • ルーカス・サートカンプ選手(写真:AP/アフロ)
    ルーカス・サートカンプ選手(写真:AP/アフロ)
  • ルーカス・サートカンプ選手(写真:AP/アフロ)
  • ルーカス・サートカンプ選手、2016年(写真:AFP/アフロ)
  • サートカンプ選手の家族(インスタグラム@lucao16voleiより)
  • サートカンプ選手と家族(インスタグラム@biacasagrande_より)

「強くて優しいお父さんだ」

   2021年8月3日に行われた準々決勝で、男子バレー日本代表は世界ランキング1位のブラジル代表に0-3で敗れた。

   この試合中、コートの中でもマスクを外さなかったサートカンプ選手。しかも着用しているのは黒色でハリがあり、頬の食い込みが見えるほどに隙間なく密着する形のマスクだった。

   米通信社・AP通信(ウェブ版)は同日、サートカンプ選手がマスクの着用を続ける理由を報じた。

   記事によると、サートカンプ選手は既に一度、1月に新型コロナウイルスを発症しておりワクチンも接種したという。その上で試合中もマスクを着用する決断をした理由について、

「私の唯一の目的は、自分と家族を守ることです。模範になるためではありません」

と語ったという。母国・ブラジルには妻と呼吸器系に疾患のある5歳の息子、そして、サートカンプ選手が6月にインスタグラムで誕生を報告したばかりの娘がいる。

   続けてサートカンプ選手は、バレーボールはランニングやサッカーと違って息を整える時間が多くあるとして、マスクをすることは「私にとっては問題ありません」と話したという。

   なおチームメイトらはサートカンプ選手の決断を尊重しつつも、それぞれプレースタイルなどの違いによって、ほとんどがマスクの着用はしていないそうだ。

   こうした理由でマスクを着用しているサートカンプ選手に、ツイッターでは、

「すごい、、子供への愛も肺活量も半端ないな」
「強くて優しいお父さんだ」
「なんて家族思いな旦那さんなんだ......素敵......」
「家族愛が素敵だわ」

などの反応が寄せられている。