J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

愛知→東京の398km、ママチャリで走破! コミケ参加者の挑戦がTwitterで「恒例行事」になった理由

Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>

   ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているスタッフがTwitterで話題になった話題を厳選し、考察するコラムの第14回です。今回は「ママチャリでコミケに向かう勇者の記録」について解説します。

   「コミケ」の愛称で知られる世界最大級の同人誌即売会、コミックマーケット。残念ながらコロナ禍により2020年から開催されておりませんが、その会場である東京国際展示場へ愛知県からママチャリで向かったことのある「べし太郎(@DJ_FLANDRE)」さんのツイートが先日話題になりました。

<今日は何の日?→ママチャリでコミケ向かう途中に職質を受けて、後ろから来たトラックにパトカーがバキバキにされてから4年の日 - Togetter>

  • コミケの風物詩に?
    コミケの風物詩に?
  • コミケの風物詩に?

きっかけは4年前

   2017年にべし太郎さんがTwitterで「コミケへの交通手段をどうするか」のアンケートをとったところ、なんと84%のユーザーが「ママチャリ」を選択。冗談のつもりだった人も多かったと思いますが、べし太郎さんは本当に実行することに。その様子はツイートでリアルタイム実況されました。

   無謀とも思える挑戦なうえ、ママチャリにビーサンという装備だったこともあってか警察官に職務質問される場面も。さらに、その警察官が乗っていたパトカーが事故に遭うという予想外すぎる出来事もあり、べし太郎さんへの注目度はどんどん上昇していきます。

<愛知県からコミケにママチャリで向かう勇者のお話(なお装備はビーサン)【片道走破】 - Togetter>

<愛知県から『コミケにママチャリで行く?人』が職質された結果(※動画二種有り) - Togetter>

   実況ツイートは大きく拡散され、Twitter上で多くのユーザーが応援する中、ついに4日目にして無事に会場へ到着!2日間コミケを楽しまれたそうです。そして帰りの様子も実況していました。

<ママチャリでコミケに来た勇者、ママチャリで愛知県へ帰る(装備はビーサンのまま)【無事完走】 - Togetter>

クリスマスのママチャリチャレンジ(2017冬)

   それから半年。2017年末の冬コミに参加するため、べし太郎さんはクリスマス当日に再びママチャリで東京へ向かうことに。2回目の挑戦ということもあってか、初日は前回の倍の距離を走破します。

<【片道完走】ママチャリコミケの人、今回も愛知県→ビックサイト間の走破に挑戦 #C93 - Togetter>

   道中ではべし太郎さんのチャレンジを応援するTwitterユーザーから差し入れをもらうことも。

   大きなトラブルもなく無事東京に到着し、夏冬のコミケに連続でママチャリ参戦するという伝説を打ち立てました。

靴とロードバイクを手に入れ新たなチャレンジ(2018夏)

   べし太郎さんは、翌2018年の夏にもチャリコミケに挑戦。どのようなルートで行くかアンケートを行った結果、なんと山を越えていく長野経由のコースに決定。これにあわせ装備はママチャリからロードバイク、ビーサンから靴にランクアップしました。

   アンケートの投票数も多くなり、このチャレンジに注目する人が増えたことがうかがえます。

<【0日目】今年もやります!ママチャリコミケ!でも、今年はママチャリじゃない!? - Togetter>

<【1日目】今年はロードで挑戦!チャリコミケ2018スタート!台風と猛暑でどうなる? - Togetter>

   坂道を登り続けるルートに悪戦苦闘しながらも、べし太郎さんはロードバイクを漕ぎ続けますが、運の悪いことに台風が接近。そして愛知を出発して3日目、安全を考えてチャリコミケチャレンジの中止を決定します。

   苦渋の決断にユーザーからは温かなねぎらいの言葉が多数寄せられました。

<【2&3日目】ロードコミケ!台風はどうなる?累計走行距離は260km、長野県を横断 - Togetter>

片道距離398km!今回は無事到着!(2019夏)

   もはや恒例行事になった感のあるべし太郎さんのチャリコミケチャレンジ、3年目の2019年夏コミは初心に帰ってママチャリを選択。アンケートの投票数は初回の約60倍、約3000票にもなっています。

   静岡ではさわやかのハンバーグで体力を回復したり、2017年のチャレンジの際に遭遇した事故の現場を再び通ったりと順調に自転車を漕ぎ続け、出発から2日半で東京に到着。愛知県小牧市からの398kmをこの年もママチャリで走破しました。

<「この化け物が」今年もママチャリで愛知県からコミケに向かう猛者が現れた!【片道398km走破】 #C96 - Togetter>

   べし太郎さんのチャリコミケチャレンジが、行われるたびに話題になっている理由は、次の3つが挙げられます。

(1)実況ツイートをリアルタイムで見ているユーザーと時間を共有していくうちに、応援する人が増えていった

(2)アンケート結果が反映されたりべし太郎さんに差し入れすることができたりと、見ている人も参加できる要素がある

(3)回を重ねるごとにチャリコミケチャレンジの知名度が上がり、風物詩のようになった

   今年の冬にはコミックマーケット99の開催が予定されており、近いうちにまたママチャリで爆走するべし太郎さんの姿が見られるかもしれません。以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。次回もお楽しみに。

Togetter編集部