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「あの患者は助かったかもしれない」 夜間救急の必要性訴えた「ナイト・ドクター」に反響

   2021年9月6日に放送されたドラマ「ナイト・ドクター」(フジテレビ系)第10話では、「医療現場の現実」が描かれ、視聴者から改めて夜間救急の必要性について考える声が相次いでいる。

  • フジテレビ「ナイト・ドクター」公式サイト
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「理想はしょせん、夢物語なのだろうか」

   ドラマの舞台は、365日24時間どんな患者も断らない医療を目指す「あさひ海浜病院」が立ち上げた夜間勤務専門の救命医チーム「ナイト・ドクター」。医師6年目の主人公・朝倉美月(波瑠さん)は、そこで熱い意思を持って働き始め、チームで出会った深澤新(岸さん)、成瀬暁人(田中圭さん)、桜庭瞬(北村匠海さん)、高岡幸保(岡崎紗絵さん)という年齢も性格も価値観もバラバラな5人の医師とともに、医療や人生を見つめていくというストーリーだ。

   ※以下、一部ネタバレを含みます※

   第10話では、約2時間たらい回しにされた患者の受け入れをすることができず、また次に運び込まれた患者も予定搬送時間を3分ほどオーバーしたこともあって助けることができなかった朝倉。「(誰でも受け入れるという)理想はしょせん、夢物語なのだろうか...」と無力感に苛まれ、救急救命士・星崎(泉澤祐希さん)も、もしも自分が早く搬送先を見つけていればと自分を責める。そんな2人に対し、チーフドクター・本郷(沢村一樹さん)は、「その悔しさを忘れるな」と声をかけてきた。

リアル「ナイトドクター」について考える声

   続けて、一帯の病院で対応できる医師がいなかったことを理由に「もし近くの病院にお前たちのようなナイトドクターがいれば、あの患者は助かったかもしれない」と悔しさをにじませ、「1分1秒が勝負の現場で俺が目指すのは、いつどこで誰が倒れても救うことのできる医療体制だ」とし、「そのために、ナイトドクターをどの病院でもいて当たり前のものにしたい」「お前たちがナイトドクターの成功例となれ」と新たな医療体制確率への熱望を口にし、朝倉たちを鼓舞するのだった。

   仕事などで一般的なお昼の診察時間内に来院できない人や、夜に倒れたがために十分な処置を受けられなかった朝倉の母のような人のために作られたナイトドクターチーム。視聴者からは、「共働きも普通になってる世の中 ナイトドクターって普通に必要になっていくと思います」「理想論なのかもだけれどナイトドクターがいる病院がたくさんあったら良いよね」「本郷先生の日本の医療に対するセリフを聞くたびに胸がグッとなります。たしかに内科の若手が一人で夜勤とかやってたら受け入れられるはずがないよな。 問題提起がある良いドラマです」など、改めてこの制度の必要性を感じたという声が多くあがっている。