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ドラマTOKYO MER、音羽先生の「セリフ」に視聴者涙 「喜多見チーフの信念が乗り移った」

   俳優の鈴木亮平さんが主演を務めるドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(TBS系)最終話が2021年9月12日に放送され、俳優の賀来賢人さん演じる厚生労働省医系技官・音羽尚の「喜多見化」が視聴者の涙を誘った。

  • TBS系ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」公式サイトより
    TBS系ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」公式サイトより
  • TBS系ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」公式サイトより
  • 「TOKYO MER」のメンバー。ドラマ公式ツイッター(@tokyo_mer_tbs)より

「彼らを笑う資格なんかない」と一喝

   作中の「TOKYO MER」は、「待っているだけじゃ、助けられない命がある」というポリシーを持つ医師・喜多見幸太(鈴木さん)率いる都知事直轄の救命救急プロフェッショナルチーム。研修医・弦巻比奈(中条あやみさん)、看護師・蔵前夏梅(菜々緒さん)ら個性豊かなチームメンバーとともに、「一人も死者を出さない」ことを目標に、事故や災害現場にかけつける。

   ※以下、ネタバレを含みます。

   喜多見はかつて命を助けたテロリスト・エリオット椿(城田優さん)の手によって、最愛の妹・涼香(佐藤栞里さん)を亡くし、自宅で失意のどん底にいる。一方、MERの存廃を決める最終審査会が目前に迫っていた。

   審査会の途中、都内で同時多発テロが発生したことが現場映像とともに報告される。MERを解体しようとする政治家・天沼夕源幹事長(桂文珍さん)は、出動していたMERの中で喜多見だけがいないことから「彼がテロ事件に関わっている証拠」「危うく騙されるところだった」と煽り立て、MERは嘲笑される。

   異様な空気の中で音羽は、目の前の命を救うことに全力を注いだかつての喜多見の姿を思い出していた。沈黙の後、「助けを求めている人を待っているのではなく、こちらから行く。彼らが到着したら、全ての傷病者を必ず助ける。このチームがいるというだけで、みんなが安心する。TOKYO MERはそういう存在に成長しました」と喜多見が語ってきた言葉を用いながら、「今の日本に必要なのは、誰かのために全力で頑張ることができる彼らのような存在です。そして、それを支援する周囲の協力です」と熱弁。「ああだこうだと理屈をつけて、安全な場所から批判ばかりするあなた達に、彼らを笑う資格なんかない」と懐柔されかけた天沼に反旗を翻し、MER存続を強く進言した。

   だが、審査会出席者の意見を覆すことはできず、ついに厚労大臣の白金眞理子(渡辺真起子さん)が「MERの解体を決定いたします」と宣言。「お前には心底失望した」と吐き捨てる天沼に、音羽は「ええ。現場に行きます。私はMERの医師ですから」と言い残し、ネクタイを外しながら走り出した。

音羽に「理想的なツンデレ相棒」

   現場到着後、続出する負傷者を治療する音羽だが、新たな爆発が発生する。建物内に要救助者がいると報告を受けつつも、指令室からは安全確認が終わるまで待機の指示。だが、音羽はMERメンバーの表情を見ると「行きます。待っていたら助けられない命がありますから」と伝え、突入していった。

   この言葉も、普段喜多見がよく言うセリフ。「医師は安全な場所に待機して患者を待つべきだ」という考えの音羽はこれまで、喜多見の言動を「青臭い理想論」と煙たがっていたが、心に秘めた「喜多見イズム」を実行に移すのだった。

   突入シーンの前には、MERの必要性を確信した白金大臣が、一転してMERの正式認可を知らせていた。そして突入後、爆発現場で窮地に陥った音羽のもとに、とうとう喜多見も駆けつけ、「死者ゼロ」を達成するのだった。

   喜多見不在の中でMERの医師として全力を尽くした音羽に対し、視聴者からは「喜多見先生本人がいないところでは誰よりも喜多見先生のこと理解してることを隠さない音羽先生、理想的なツンデレ相棒」「ツンデレの極みw 果ては喜多見化とか最高やなw」「喜多見先生のセリフをぽつぽつと話す音羽先生、愛じゃん。たまらんやん。かっこよすぎる」「喜多見チーフの信念が乗り移った音羽先生は最強」などと大きな反響を呼んだ。