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「平塚の人が聞いたら怒りますよ」 河野太郎氏、「暴言癖」指摘され釈明も総ツッコミ

   自民党の河野太郎行政改革担当相は9月15日昼、情報番組「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)に生出演した。

   コメンテーターを務める元衆院議員の杉村太蔵氏から、自身の「言葉遣い」について指摘された河野氏は「立場が上だ下ではなくて、おかしいものはおかしいよ、と指摘をしなきゃいけない」と主張しつつ「生まれ育ちが平塚で平塚弁だとキツくなる」と説明。これに杉村氏は「平塚の人が聞いたら怒りますよ」とツッコミを入れた。

  • 河野太郎氏(2021年撮影)
    河野太郎氏(2021年撮影)
  • 河野太郎氏(2021年撮影)

「河野さんは役人を怒鳴るでしょ?」

   河野氏は9月10日に総裁選への立候補を表明。これまでに小泉進次郎環境大臣、石破茂元幹事長らが支持を表明している。

   朝日新聞が11日~12日に実施した「新総裁にだれがふさわしいか」を聞いた世論調査では、岸田氏、高市氏らを差し置き、33%でトップに立った。一方で、所属する麻生派では、河野氏への支持が一本化されていない。番組では、杉村氏が麻生派からの支持を十分に得られていないことを指摘すると、河野氏は「私の不徳の致すところはある」と語った。

   さらに杉村氏は河野氏とのやり取りの中で、こんな言葉を投げかけた。

「僕が一番心配しているのは、河野さんは役人を怒鳴るでしょ?自分の立場の弱い人をガンガン責め立てるでしょ?鋭い言葉で。これは河野総理・総裁が誕生した時に一番心配していることなんです」

   文春オンラインは9月1日、河野氏が8月に行われたオンライン会議で、資源エネルギー庁の幹部職員に対する「パワハラ」を行った疑いがあると報道。文春オンラインの公式YouTubeには、河野氏が官僚を怒鳴りつけたとされる際の音声も公開されている。

   自身の「言葉遣い」を指摘された河野氏は、次のように釈明した。

「時々言葉遣いがぞんざいになるっていうのは直さなきゃいけないと思いますけど、多分、今回のワクチンの接種がこれだけうまくできているのは、ワクチンチームの働きが非常に大きいんだと思います。外務大臣の時も、防衛大臣の時もチームで支えてもらったからこそ、あれだけの成果を出すことができたと思うんですね」
「今、規制改革を担当していますから、この規制改革をやるときにはそれぞれの役所がもっていた、今までの規制を変えてくれ、と言わなきゃいけませんから、そこは立場が上だ下ではなくて、おかしいものはおかしいよ、と指摘をしなきゃいけない。そういうところがあるんだと思います」

「そんなにきつくないですよ、私の知っている平塚の人は」

   「言葉遣い」について河野氏は、さらに説明する。

「おっしゃるように、私は生まれ育ちが平塚で、平塚弁というと、ちょっときつくなるところあるのかもしれませんけれども」

   これに杉村氏は「平塚の人が聞いたら怒りますよ。平塚の人はそんなにきつくないですよ、私の知っている平塚の人は」と指摘。スタジオには笑いが起こった。杉村氏は最後に「ぜひ気を付けていただきたいと思います」と締めた。

   衆議院議長などを務めた河野洋平氏の長男として、神奈川県平塚市で生まれ育った太郎氏。平塚市に本拠地を置くJリーグ・湘南ベルマーレの取締役会長を務めたこともあり、地元に強い地盤を持つことで知られている。

   河野氏の「平塚弁」発言に対し、ツイッター上では「平塚のせいにしちゃダメよ...」「平塚に親戚いるけど別にキツい喋り方しないよ 平塚の人に失礼だな河野太郎氏」「口調がぞんざいになるのは自分は平塚生まれだからって。。平塚市民は怒ってよい」などの声が聞かれている。

   また、11年7月に東日本大震災の被災地となった岩手、宮城県の両知事に暴言を吐き辞任した故・松本龍元復興担当相が、辞任直前に「わたしは九州の人間ですけん、ちょっと語気が荒かった」と発言したことを思い出した人もいたようだ。