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白鵬引退へ...好角家から惜しむ声続々 朝青龍「素晴らしい横綱でした」

   大相撲の横綱白鵬(36)=宮城野=が現役引退の決意を固めた。各メディアが2021年9月27日に伝えた。平成の大横綱の引退報道を受け、インターネットでは大相撲ファンから様々な声が上がった。

  • 横綱土俵入りをする白鵬(写真:AFP/アフロ)
    横綱土俵入りをする白鵬(写真:AFP/アフロ)
  • 横綱土俵入りをする白鵬(写真:AFP/アフロ)

過去には万歳三唱、三本締めで物議

   白鵬は01年春場所で初土俵を踏むと順調に出世し、04年初場所に十両昇進、同年夏場所に幕内昇進を果たした。その後も快進撃は続き、06年春場所で大関昇進を決め翌07年夏場所後に横綱に昇進した。

   横綱昇進後は数々の記録を更新し、15年初場所では33回目の幕内優勝を果たし昭和の大横綱大鵬が持つ32回の優勝記録を更新。通算勝星、幕内勝星はいずれも歴代1位で、今年7月の名古屋場所で全勝優勝を飾り自身の持つ優勝記録を45に伸ばした。

   近年は下半身の負傷もあって休場が目立つようになり、古傷の右膝の悪化により昨年7月の名古屋場所から6場所連続で休場した。再起をかけて臨んだ7月の名古屋場所で全勝優勝を果たすも右膝はボロボロの状態だったようだ。

   横綱として輝かしい記録を残した一方で、土俵上での品格を問われることも少なくなかった。40回目の優勝を決めた17年九州場所では観衆を促し万歳三唱を行い、19年春場所では優勝インタビュー後に三本締めをして物議をかもした。

元横綱朝青龍「一言お疲れ」

   取組においては立ち合いのかち上げがプロレス技のエルボーのようだと角界OBから指摘されたこともあり、横綱審議委員会から苦言を呈されたこともあった。

   メディア報道によると、白鵬は7月の名古屋場所で優勝を飾ったものの右膝の状態が思わしくなく進退について熟慮していたという。

   インターネットで白鵬の引退が報じられるなか、同じモンゴル出身で白鵬の先輩である元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(41)は27日午前11時30分過ぎにツイッターを更新し労いの言葉を投げかけた。「横綱白鵬関の引退結論今聞きました。貴方素晴らしい横綱でした。残りの言葉二人で話そう。一言お疲れ」(原文ママ)。くしくもこの日はダグワドルジ氏の41歳の誕生日だった。

   またツイッターでは大相撲ファンから「相撲に貢献してくれた素晴らしい横綱だった」と称賛する声が上がる一方で「いざ本当に引退ってなるとちょっとだけ残念やな」「結局、白鵬に引導を渡したのは力士ではなく膝だったか」「誰も追いつけないまま引退するのが口惜しい」などの声も寄せられた。