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ノーマスク男性がNHKカメラマンに詰め寄る 地震中継トラブルに騒然...広報「暴行受けていない」

   東京と埼玉で最大震度5強を観測した地震で、NHKがJR東京駅前のタクシー乗り場にできた人の列を生中継していたところ、若い男性が突然カメラマンや記者に詰め寄るシーンが映り込み、インターネット上で驚きの声が広がっている。

   なぜこんなトラブルが起きたのかについて、NHKは取材に、「取材・制作の過程に関わる」として明らかにしなかったが、「暴行などはなかったため、警察に通報していない」と説明している。

  • なぜカメラマンに向かってきた?(写真はイメージ)
    なぜカメラマンに向かってきた?(写真はイメージ)
  • なぜカメラマンに向かってきた?(写真はイメージ)

記者がマイクを持ったまま後ずさりして...

   千葉県内を震源に2021年10月7日深夜に起きた地震は、鉄道を始め交通機関がストップするなどして、「帰宅難民」が続出した。

   東京駅の八重洲口では、タクシー乗り場に長い列ができ、NHKがニュースで8日1時30分過ぎに現場を生中継して、「列が100人ほどできています」とアナウンサーが紹介した。前出の男性は、列の1つ前にいたマスク姿の若い女性に対し、自らはマスクをせずに話しかけている様子で、その姿がニュースの映像に流れた。

   そのときだった。男性が女性から離れ、カメラマンの方に近づいてくる。そして、両手の拳を合わせながら、カメラに向かってきた。

   すると、カメラが左に大きくずれ、マスク姿の男性記者が少し映ると、カメラは下向きになって歩道の地面を映し出す。今度は、この記者がマイクを持ったまま後ずさりする様子も流れた。

   直後に、男性が右手で記者を振り払うようなシーンが現れ、映像が台東区内の様子に切り替わった。

   この間、アナウンサーがスタジオで、暗がりで歩き回るのは危険な場所もあると注意を呼びかけていたため、現場の音声は流れなかった。

「カメラなどの器物が壊されたりすることもなかった」

   ツイッター上では、男性が中継に乱入してきた映像に「放送事故」などと驚きの声が上がり、カメラマンらの安否を心配する声が多かった。

   「大丈夫か中継スタッフ」「あれは良くない」「通報案件ちゃうの?」といった書き込みが相次いでいる。

   男性がカメラを制止しようとした理由について、「映されてイラついたんだろう」と見る向きなどがあった。

   中継中のカメラマンや記者が男性に詰め寄られたトラブルについて、NHKの広報局は10月8日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように状況を説明した。

「暴行は受けておらず、カメラなどの器物が壊されることもありませんでした。このため、警察には通報していません。NHK側に、ケガはありませんでした」

   なぜトラブルが起きたかなどについては、「取材・制作の過程に関わるため、お答えを差し控えさせていただきます」とコメントした。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)