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元迷惑系YouTuberへずまりゅう氏が政見放送 「悪名は無名に勝る」当選に自信満々

   元迷惑系YouTuberで、参院山口選挙区補選に立候補している「へずまりゅう」こと原田将大氏の政見放送が、2021年10月13日にNHK(山口放送局)で放送された。

   へずま氏は、立花孝志氏が党首をつとめる「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)の公認候補として立候補している。

  • へずまりゅう氏のツイッター(@hezuruy)より
    へずまりゅう氏のツイッター(@hezuruy)より
  • へずまりゅう氏のツイッター(@hezuruy)より
  • へずまりゅう氏のツイッター(@hezuruy)より

自称「スーパースターの有名人」

   へずま氏は山口県防府市生まれの30歳。政見放送では、アナウンサーから「30歳まで地元で過ごしているスーパースターの有名人である。では、へずま氏の政見放送です」との紹介を受けた。

   青いネクタイにスーツを着たへずま氏は、小さく頭をさげると「俺は山口県代表、スーパースター、へずまりゅう。原田将大やけど、へずまりゅうと話してくれ」と話し出した。

   冒頭でへずま氏は、迷惑系YouTuberとして活動していた際、窃盗や威力業務妨害などの容疑で逮捕された騒動について謝罪した。

「今回俺は、山口県で出馬することになった。どう思われるか分からん。去年散々叩かれた。山口県知事が名指しで俺のこと言った。コロナでクラスターを起こした。本当に悪いと思っちょう。山口県のみなさん、ごめんなさい!」

   出馬した理由として「謝罪や、謝罪」と公の場での謝罪を行うことが目的だったと語ったへずま氏。さらに、

「もうひとつ目標があるけど、それは若者に選挙に興味を持ってほしいっちゅうこと。若者っちゅうのは、正直選挙興味ねえと思う。俺も全然興味なかった」

とも訴えた。

「俺って本当に、そういう面では知名度は抜群や」

「俺は去年檻の中におって、捕まっちょった。捕まっちょって、どん底まで落ちた。いろんな人に叩かれたし、それこそ山口県知事にも言われたんだけど、メディアでもニュースでもすごい報道されたし、苦しかった」
「けど、そんな人生どん底を経験したやつでも選挙に出馬することができる。30歳になれば、今回こういう選挙に出馬することができるちゅうのを若者に俺は教えたかった」

   さらにへずま氏は、対立候補の名前を挙げ、選挙に出馬することでこれまで対峙するチャンスすらなかった人たちと対等に戦えると熱く語った。

「ピラミッドの底辺の人間が頂点の人間と戦えるんよ、面白いよね」
「なんでもありだと思っちょう」

   さらに、自身のネームバリューについても自信をのぞかせた。

「悪名は無名に勝るっちゅう言葉がすごい大好きなんやけど、ホントその通りやと思っちょって。河合さん分かる? 北村さん分かる? 分からんよね。俺って本当に、そういう面では知名度は抜群やと思っちょう」

「今回は当選すると思っちょう」

   YouTuberとしての活動実績があることから当選についても自信があるようで、「今回は当選すると思っちょう。それだけ若者に人気あると思っちょう」とした。「(年齢が)上の層の人には俺がしっかり謝罪して、それは認めていってもらいたい」と語っている。

   放送の終盤では、今回一回きりではなく、次回以降の選挙への出馬意欲があることを匂わせた。

「一番はもう謝罪と、若者に選挙の良さを知ってもらいたいっちゅうの目的やから。今回もしダメやったとしても次の選挙があると思うし、その次の選挙では爪痕を残せばいいと思っちょうから」

   ツイッターでも、へずま氏は政見放送の様子を映した写真とともに、次のように呟いている。

「俺の政見放送がNHKで放送されてさ 色々文句言われてるけどさ、本番開始前まで話すこと決めてなかったし台本無しで5分話したんだから評価してくれよオラ」

   政見放送を見た人からは、以下のように賛否の分かれたコメントが相次いでいる。

「政策も何もない奴に貴重な1票を投じる訳ないだろ」
「公職選挙法に抵触しない限りはどんな人間でも立候補できる。後は有権者の判断」

   今回の補選は、衆院に鞍替えする自民党の林芳正前参議院議員の辞職に伴うもの。自民党の前参議院議員・北村経夫氏(公明党推薦)と、前県議・河合喜代氏(共産党公認)が立候補している。投開票は24日。