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「負けるべくして負けている」V逸巨人の厳しい現実 大型補強も外れ続き、勝負の秋に大失速...

   リーグ3連覇が完全消滅した巨人。

   阿部慎之助2軍監督が1軍作戦コーチ、二岡智宏3軍監督が2軍監督代行、石井琢朗1軍野手総合コーチが3軍コーチに配置転換と、首脳陣のテコ入れを行ったが実らず。2021年10月5日の首位・ヤクルト戦から6連敗を喫するなど、勝負の9月以降で8勝23敗7分と大失速した。

  • 原辰徳監督(2014年撮影)
    原辰徳監督(2014年撮影)
  • 原辰徳監督(2014年撮影)

梶谷、井納、山口、中田を補強も...

「エース・菅野智之が不調の中で投手陣を引っ張ってきた戸郷翔征が7月以降は1勝のみ、リーグトップの11勝をマークしている左腕・高橋優貴も8月以降は2勝のみと打ち込まれる登板が多くなった。

戸郷は昨年も後半戦にへばったように、まだシーズンを駆け抜けられるスタミナがありません。高橋も先発ローテーションで1年間投げるのは今年が初めてなので、当然疲労もたまるでしょう。

その状況で中6日だった間隔が9月以降は中5日で登板する機会が増えている。1日減らすだけだと感じるかもしれませんが、疲労の抜け具合が全然違うと投手たちは口をそろえます。戸郷、高橋の球威が落ちたと感じるのは当然でしょう。負けるべくして負けている感じがします」

   戦力補強も功を奏さなかった。昨オフにFAで獲得した梶谷隆幸は度重なる故障で61試合出場にとどまり、同じくFAで補強した井納翔一も5試合登板で防御率14.40と戦力になっていない。

   日本ハムで暴行トラブルを起こした中田翔を8月20日に電撃トレードで獲得して即1軍で起用したが期待に応えられていない。ただ、スポーツ紙記者は来季について、「大型補強に乗り出すでしょう」と予測する。

オフに「大型補強」敢行か

「先発陣の補強が最優先で、今年FA権を獲得した九里亜蓮の評価が高い。権利を行使すれば獲得レースに参戦するでしょう。中日のセットアッパーで活躍している又吉克樹も有力候補です。今年は補強した3人の新外国人が全員途中帰国している。外国人の補強にも力を入れるでしょう」

   ただ、大型補強が功を奏すとは限らない。80年から90年代の西武、昨年までのソフトバンクと生え抜きで固めたチームが常勝軍団を築いた歴史がある。

   原監督が来季も続投すると報じられたが、どのようにチームを再構築するだろうか。