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FA戦線「好投手」の気になる動向 中日・又吉克樹は争奪戦必至?注目選手をピックアップ

   プロ野球の2021年レギュラーシーズンが残すところわずかとなった。今季はヤクルトがセ・リーグを制し、パ・リーグではオリックスが25年ぶりの優勝。11月6日からはセ・パそろってクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが始まる。

   CS、日本シリーズの行方に注目が集まる一方で、プロ野球ファンにとってオフのフリーエージェント(FA)戦線も気になるところ。今オフはいかなる展開が待ち受けるのか。注目選手をピックアップした。

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広島は大瀬良、九里がFA権取得

   チーム別の投手でみていくと、広島は大瀬良大地投手(30)と九里亜蓮投手(30)が今季FA権を取得した。ともに先発としてチームをけん引し、過去にはリーグ3連覇に貢献した。

   大瀬良は昨季、2年連続で開幕投手を務めるもコンディション不良で戦線を離脱するなど5勝止まりだった。9月には右肘のクリーニング手術を受け2月のキャンプは2軍スタート。今季は前半に苦しんだものの、後半に調子を上げ10月28日時点で10勝5敗、防御率3.07の成績を残しエース復活を印象付けた。

   一方の九里は10月28日までにキャリアハイとなる12勝を挙げ、防御率3.88をマーク。今季は24試合に先発し、クオリティスタート(QS= 6回以上、自責点3以内)達成率は70%を超えている。先発投手は需要が高く、FAを宣言すれば興味を示す球団が現れる可能性は十分あるだろう。

   中日では又吉克樹投手(30)、祖父江大輔投手(34)、田島慎二投手(31)の3投手がFA権を取得しており、なかでも又吉の動向に注目が集まりそうだ。

野手では梅野、宮崎、堂林が注目

   独立リーグ出身の又吉は13年ドラフトで中日から2位指名され入団。ルーキーイヤーの14年に67試合に登板し9勝1敗2セーブ24ホールドの好成績を残し、3年連続で60試合以上に登板した。19年、20年シーズンは26試合での登板に留まったが、今季はチーム最多の66試合に登板し、3勝2敗8セーブ33ホールド、防御率1.28をマークした。

   また、又吉は移籍に伴う金銭、人的補償などが発生しない「Cランク」と見られ、FA宣言をした場合、複数の球団による争奪戦が繰り広げられる可能性がある。

   DeNAは長年にわたりチームの守護神として活躍した山崎康晃投手(29)がFA権を取得。山崎は昨季、不振に陥り守護神の座を三嶋一輝投手(31)に明け渡した。今季はセットアッパーとしてマウンドに上がり、9月中旬にクローザーに復帰。3勝2敗1セーブ27ホールドの成績を残した。

   野手で注目されるのは、阪神・梅野隆太郎捕手(30)、広島・堂林翔太内野手(30)の2選手だ。

   3年連続でゴールデングラブ賞を受賞した梅野は、今季正捕手として130試合に出場し今夏の東京五輪では日本の金メダルに貢献した。昨季躍進した堂林は10月28日にFA権を取得した。また、FA権を取得していたDeNA宮崎敏郎内野手(32)は21年10月29日に権利を行使せずにチームに残留することを表明した。