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新庄監督就任で「中田翔の扱いを見てみたかった」 「人間性重視」の指導方針、ファンの空想広がる

   プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新庄剛志新監督(49)が2021年11月4日に就任記者会見を行った。

   「優勝なんか一切目指しません」「試合中にインスタライブとかさせてもらったら」と"新庄節"がさく裂した一方、会見終盤には選手の「人間性」の重要さを神妙な口調で説いた。一部ファンからは、今年8月にチームメイトへの暴行問題で退団した巨人・中田翔選手を新庄監督に指導してほしかった、という声が聞かれている。

  • 日本ハム時代の中田翔選手(写真:AP/アフロ)
    日本ハム時代の中田翔選手(写真:AP/アフロ)
  • 日本ハム時代の中田翔選手(写真:AP/アフロ)

「人の悪口は言わない」

   新庄氏はえんじ色のチェックのスーツ、襟を大きく開いたシャツという格好で登場。冒頭で「選手兼監督という形で契約を結んでもらいました」と話すと、横に座っていた川村浩二球団社長兼オーナー代行が即座に否定。さらに「これからは顔を変えずにチームを変えていきたい」と、自身の「美容整形」を交えた冗談を披露した。

   報道陣に対しては、監督ではなく「ビッグボスと呼んでください」と要求。スポニチによれば、この日訪れた記者には「BIG BOSS SHINJO」と書かれた名刺が配られた。その後も、

「優勝なんか一切目指しません。高い目標を持ちすぎると、選手というものはうまくいかないと僕は思っている」
「選手の顔と名前全く知らない。ただ1年間勉強してプレーはしっかりインプットしています。キャンプで顔と名前とプレーの答え合わせをしていって、いいチームを作ります」

   と、独自の理論を展開。現役時代には派手なパフォーマンスでファンを沸かせた新庄氏だが、「選手と天井から降りたい」「試合中にインスタライブとかさせてもらったら最高かな」と、シーズン中のファンサービス案も語った。

   およそ50分に及び「新庄節」がさく裂した会見だったが、記者からの質問に神妙な口調で答える場面もあった。選手への「指導方法」を問われた際の回答だ。

「やっぱり人間性というものは大事であって、人の悪口は言わない、『いただきます』、『ありがとうございました』の言える選手は育てていきたいですね」

「人間性というものはなかなか変わらない」

   新庄氏は「僕はちゃらんぽらんにしていますけど、そういう上下関係はタイガース時代から、小っちゃい頃から親の教育でしっかりしたものを持っていた。そういうもの(上下関係を守ること)を続けて皆さんに納得してもらって、こういう立場に立たせてもらった」と自身の経験を踏まえて語った。

   また「プレーはね、実はみんなすごいうまいんですよ。あるきっかけをつかんでもらえれば、どっかーんといく期待はしている」とした一方で、「人間性というものはなかなか変わらないと思う」と持論を展開する。

「最初ひちょり(かつてチームメイトだった森本稀哲さん)は、バッティングコーチが『ひちょり、こうやって打てよ』と言ってて『はぁ?結局打ちゃーいいんでしょ』みたいな性格だったんですよ。これじゃだめだと。『おいひちょり、来い』と。プライベートから一緒に住んで、人間性を変えて生活をさせて。そうしたらレギュラーをとり、気がついたら1億円プレーヤーになって、今は素晴らしい大人になってると思うので。そういうところを変えていたらいいなと思います」

   「人間性重視」の指導方針を掲げた新庄監督。会見を見たファンの間で浮上したのは、巨人・中田選手の名前だ。中田選手は長年日本ハムの主砲として活躍していたが、今年8月にチームメイトへの暴行問題で巨人へ無償トレードされた。移籍後は結果を残せず、打率.154、ホームラン3本という低調な成績でシーズンを終えている。

   ツイッター上のファンからは「中田翔が居る時に就任してたら」「中田翔がまだいたらなぁ」「新庄監督の中田翔の扱いを見てみたかった」「新庄監督なら中田も使いこなせる気がする」などの声が聞かれている。