J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

前澤氏の宇宙飛行は「金持ちの道楽」? 玉川徹氏発言でネット賛否

   実業家の前澤友作さん(46)が宇宙旅行を実現させたことに対し、テレビ朝日の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」でコメンテーターを務める玉川徹さんが辛口のコメントを行い、ネット上で論議になっている。

   「着いたよ~宇宙だよ~」。前澤さんを乗せたロシアのソユーズ宇宙船が2021年12月8日夜に国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、日の丸のある宇宙服姿の前澤さんが満面の笑顔を見せ、カメラの前でこう言って手を振る。

  • モーニングショーの公式サイト
    モーニングショーの公式サイト
  • モーニングショーの公式サイト

「私、閉所恐怖症なんでまったく興味ないです」

   9日放送のモーニングショーでは、番組の冒頭で早速、この映像を流した。

   「着きましたね。宇宙行っちゃいましたよ」。司会の羽鳥慎一アナがこう伝えると、発射の瞬間を見たという出演者が「めちゃくちゃワクワクしましたね」と興奮気味に反応した。この出演者は、前澤さんが視聴者にお馴染みの人だとして、「ぐっと身近に感じました」と感想を話した。

   羽鳥アナも「確かに」と同意すると、出演者は、「今はお金のある人しか難しいのかもしれないけど、いつか自分も行けるかもしれないな」と期待を込めた。羽鳥アナも、「将来的には、費用の部分も下がってくるんじゃないかな」との見通しを示した。

   ここで、出演者が「玉川さん、宇宙旅行したら何したいですか?」と聞くと、玉川さんは、硬い表情のまま、こう返した。

「あの、水を差して申し訳ないんですけど、私、閉所恐怖症なんでまったく興味ないです」

   羽鳥アナは、「分かる、僕もちょっとそっちなんで」と共感を示したが、玉川さんは、さらにこの話題について冷淡な反応をした。

「だけど、僕はまあ、自分が興味ないってこともあって申し訳ないんだけど、金持ちの道楽見せられてもなあって感じですけどね。正直言うと」

   すると、羽鳥アナは、「う~ん」とうなってしまい、出演者も困ったような表情だ。

   玉川さんは、それでも話を続ける。1983年公開の米映画「ライトスタッフ」を昔見たとし、そこでの「マーキュリー計画」を例として挙げた。

「先駆者が居るから発展していく」「ヒーロー扱いするのはやり過ぎ」

「人間を宇宙の軌道に乗せて安全に返すってことが、本当にパイロットとか命がけで音速の壁を突破していって、そこに到達するみたいな。まさにライトスタッフって正しい資質って意味なんですね。だから、本当にそういう資質を持っている人でしか成し得なかった偉業っていう、そういう映画なんで。そういうのを見ていると、まあ、時代が変わったなあと」

   玉川さんのこのコメントに、羽鳥アナは絶句し、「2時間これからやっていこうっていう冒頭でこれをね。こういうふうになるって、本当に私は、どう司会をしていけばいいのか」と困った様子だ。

   先ほどの出演者は、「ワクワクする人は、いっぱいいると思いますよ」と援護したが、玉川さんはまた、「する方はするでしょうね」と冷淡だった。

   こうしたやり取りは、ネット上で話題になり、ツイッター上などでは様々な意見が書き込まれている。

   「金持ちの道楽」といった玉川さんの発言について、疑問を持つ向きは多い。「何事もこう言う先駆者が居るから発展していく」「口だけじゃなく行ったんならよくやったと思うぞ」「こういうの見てるとさ 宇宙へのロマンて消え失せるよな」といった声が寄せられている。

   一方で、「思ってたことを代弁してくれました」「ニュースのヒーロー扱いするのはやり過ぎ」「大金の使い道は他にもあるだろう」と玉川さんの発言に理解を示す向きもあり、意見は賛否も含めて様々に分かれている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)