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乃木坂46卒業の生田絵梨花、なぜ太田プロへ「移籍」? アイドル評論家が分析

   2021年いっぱいで乃木坂46を卒業した生田絵梨花さんが、22年から太田プロダクションに所属することが1月6日に同社から発表された。

   乃木坂46の現役メンバーとOGをマネジメントしてきた乃木坂46合同会社(乃木坂46LLC)ではなく、太田プロを選んだ理由はどこにあるだろうか。

  • 卒業後の活動志向にも注目(2018年撮影)
    卒業後の活動志向にも注目(2018年撮影)
  • 卒業後の活動志向にも注目(2018年撮影)

舞台業にとどまらない多芸ぶり

   太田プロ所属のお知らせとともに生田さんは「今まで育った場所から旅立ち、新たな場所で、新たな夢に向かって走り出したいと思います。皆さまに楽しんでいただけるよう精進して参りますので、またいろいろな景色や想いを共有していけたら、とてもうれしいです。今後ともよろしくお願いします」とコメントした。

   乃木坂46をマネジメントする乃木坂46LCCには、卒業メンバーも引き続き在籍するケースが多い。桜井玲香さん・白石麻衣さん・西野七瀬さん・高山一実さんらOG11人も在籍している。

   乃木坂メンバーから太田プロに所属する例は生田さんが初めてだ。アイドル評論家のブレーメン大島さんは、ここに生田さんの強いこだわりを推測する。「乃木坂46LCCに所属し続けるなら、それはグループを卒業しても個人の活動としては変わり映えのしないものになるかもしれない、それより幅広く自身の興味あるジャンルに挑んでいきたいと思って、あえて外の事務所を選んだとも考えられます」と話す。

   乃木坂46に在籍しながらミュージカルや芝居への出演歴も多く、演劇界の若手スターの1人にも数えられる生田さんだが、演劇以外にバラエティなどでもアクティブに身体を張っていく様子はファンの間では知られていた。冠番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系)では19年11月11日放送回で全身グレーのジャージを着用して楽屋の天井に張り付き「天井に同化してメンバーにどこまで気付かれないか検証する」というドッキリ企画で気付いたメンバーを驚かせる。不定期配信のネット番組「乃木坂46時間TV」ではフィンランド民謡やヨーデルを生で歌唱する、バイオリンとギターの生演奏に挑むなど、一芸を披露したり突拍子もない企画を実行したりとファンサービスにも余念がない。

「昨年12月26日放送の『乃木坂工事中』最後の出演で生田さんは司会のバナナマンへ『卒業するとレギュラーでバラエティに出る機会が減ってしまうので、(バラエティは)やっていきたいけど、今までほど身近ではなくなるので寂しくなる』という旨を話していました。機会は減ってもバラエティに出ていきたいというこだわりが見えますが、これも太田プロを選んだ伏線かもしれません」(ブレーメン大島さん)

   この時、バナナマンは「(加入の)最初からモンスターだなって。怪物生田」(設楽統さん)「面白いし可愛いしいろんなことやれる子」(日村勇紀さん)と番組での活躍ぶりを評していた。生田さんがステージで見せるパフォーマンスとバラエティでの旺盛かつ身体を張った活動とのギャップもファンにとって魅力になっていた。

マルチに人材を集める太田プロ

   もとはお笑い・バラエティに強いタレントを多く擁した太田プロだが、高島礼子さん・檀れいさんら舞台・映像で実績ある女優も所属し、近年では大島優子さんらAKB48の卒業メンバーも所属している。「大島さんが太田プロを選んだ時も驚きがありましたが、以後卒業メンバーの所属も珍しくなくなりました。今やお笑いに限らない総合プロダクションになっていますので、乃木坂OGという事例も増える事務所側と生田さんのニーズが一致したのかもしれません。またAKB・乃木坂ともに秋元康さんが関わっていますから、秋元さんと太田プロの縁もあったと思います」とブレーメン大島さんは考える。

   乃木坂時代のノーブルなイメージにとらわれず、積極的に活躍できる場を広げたいというこだわりが生田さんの進路選択にも影響したともいえそうだ。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)