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「野球人生の崖っぷち」から見事復活 巨人・中島裕之は2000本安打を達成できるか

   巨人でチーム最年長の中島宏之(39)に大記録がかかっている。あと101本に迫った通算2000安打だ。

   今季は21年4月に新型コロナウイルス感染のアクシデントに見舞われたが、81試合出場で打率.271、6本塁打、26打点。49本の安打を放った。同じ一塁に中田翔が日本ハムから電撃トレードで加入したが、動じない。中田が打撃不振で苦しむ中、中島は得点圏打率.385と勝負強い打撃でチームに貢献した。

  • アスレチックス時代の中島(写真:アフロ)
    アスレチックス時代の中島(写真:アフロ)
  • アスレチックス時代の中島(写真:アフロ)

巨人移籍後の打撃改造で復活

「中島も野球人生のがけっぷちに追い込まれた時期がありました。オリックスを退団して巨人に加入1年目の19年は43試合出場で打率.148、1本塁打、5打点。まったく期待に応えられなかったが、グリップの位置を下げて左足の上げ幅を小さくした打撃フォームに改造して直球に差し込まれなくなった。元々変化球を打つのは巧い。ミート中心の打撃だが、甘いところに来れば1発もある。全盛期の豪快な打撃は影を潜めましたが、スキのない打者になり、相手投手も厄介だと思います」(スポーツ紙デスク)

   かつては西武のスーパースターだった。

   プロ4年目の04年に133試合出場で打率.287、27本塁打、90打点と正遊撃手に。06年からの5年連続を含む打率3割を6度マークし、08、09年は2年連続最高出塁率のタイトルを獲得。09年は最多安打にも輝いた。

   その後は米国に挑戦したが、メジャー出場は叶わずに挫折を味わった。

レギュラー奪取なるか

   日本球界復帰後に所属したオリックスでは4年間在籍し、うち3シーズンは2割9分前後の打率をマークしていた。巨人で野球人生をかけた打撃改造を決断したが、見事に復活した。

「中島は強いリーダーシップでチームを引っ張るタイプではないが、癒し系の雰囲気で後輩が接しやすい。本人もまだまだレギュラーを張れる思いは強いでしょう。新外国人の加入が予想され、中田と共に一塁のレギュラー争いは熾烈ですがチームに不可欠な存在です」(テレビ関係者)

   紆余曲折を経て、大記録達成なるか。(中町顕吾)