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中島&松田&長野で「合計117歳」 巨人ベテラントリオは「猛練習キャンプ」で復活できるか

   巨人が今回の春季キャンプから「アーリーワーク」を導入。大久保博元打撃チーフコーチの発案で、外国人選手を除く野手陣が朝7時からの打撃練習に参加していることが報じられた。

  • 巨人に新加入した松田宣浩(写真:Penta Press/アフロ)
    巨人に新加入した松田宣浩(写真:Penta Press/アフロ)
  • 巨人に新加入した松田宣浩(写真:Penta Press/アフロ)

「練習で自分を追い込めば選手寿命が延びる」

   早朝からティー打撃、ケース打撃が室内練習場で一斉に行われる。若手だけでなく、中田翔、坂本勇人らレギュラー陣、さらに中島宏之、松田宣浩、長野久義らベテランの姿もあったという。

   スポーツ紙記者は話す。

「アーリーワークの効果が期待されるのは若手だけではない。ベテラン勢は量を振ることで体のキレ、スイングのキレを取り戻していく。年を重ねると練習しなければ、スイングスピードがガクッと落ちますから。松田は体力があるし、中島、長野も身体能力が高い選手なので、練習で自分を追い込めば選手寿命が延びる。シーズンに入ってどのような成果が出るか楽しみですね」

   チーム最年長40歳の中島は、あと77本に迫った通算2000安打達成の大きな目標がある。昨年は62試合出場で打率.242、1本塁打、20打点。本職の一塁は中田翔が好調だったため、中島は20試合のスタメン出場にとどまったが、代打の切り札を務めて勝負強い打撃は健在だ。得点圏打率.308ときっちり結果を残した。

バットを振りまくるキャンプに

   ソフトバンクの戦力構想から外れて今年から加入した39歳の松田も、復活に向けてモチベーションが高い。昨年は43試合出場で打率.204、0本塁打、7打点。プロ17年目で初のノーアーチに終わり、力の衰えを指摘する声もあるが、新天地でもう一花咲かせたい。

   広島から無償トレードで5年ぶりに巨人に復帰した38歳の長野は、ファンから絶大な人気を誇る。広島での在籍4年間は規定打席に到達したシーズンがなく、昨年も3度のファーム降格を経験した。まだまだレギュラーとしてやれる気持ちは強いだろう。外野は丸佳浩、ウォーカー、新外国人のブリンソン、増田陸、新加入のオコエ瑠偉らレギュラー争いが熾烈だが、長野も存在感を発揮すればチームに大きなプラスアルファをもたらす。

   巨人のベテラントリオが、このキャンプはバットを振りまくる。(中町顕吾)