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『毒になる親』著者が人間関係にひそむ脅しを暴く『となりの脅迫者』

人間関係では常に大小さまざまな「要求を受け入れるか、受け入れないか」というパワーゲームが行われています。「誰かが窓を開けてくれたらうれしいなぁ」という罪のないほのめかしから、「言うことを聞かなければ殴ってやる」といった直接的なものまで、自分の要求を通すために、実にさまざまな方法でかけひきされているのです。

なかでも本書で取り上げるのは、夫婦や恋人、上司と部下、友人、親子、兄弟など身近な人物であるからこそ知っている弱点を巧妙についた、微妙な"脅迫"によるかけひきです。

例えば、

「あなたに捨てられたら、死んでしまうかも......」
「私のことが本当に好きなら、これくらい簡単でしょ?」
「これくらいの残業ができないのか? 前任者はもっと働いていたぞ!」

というような言葉、気に入らないことがあるとだまりこむ、部屋に閉じこもるなどの行動も脅迫にあたり、これを"ブラックメール"とよびます。

脅迫者は、あなたの「恐怖心」「義務感」「罪悪感」を巧妙にあおり、自分の要求がさも受け入れられて当然のものであるかのように思い込ませてきます。

「自分が我慢すれば、まるく収まるから」
と、嫌な要求でも受け入れてしまっていませんか? それは、「私に要求をのませるには、こうするのがいちばん効果的です」と脅迫者に教えてしまっています。

その場は収まったように見えても、あなたを屈服させる方法を知った脅迫者は、これから何度も同じ手段を使ってますますあなたを苦しめるでしょう。「いつも私が折れている」と感じている人は、このパターンにはまっている可能性があります。

本書では、その状況を打開して、健全な人間関係を築くためにできることを、セラピストである著者が数々の実例をもとに解説します。嫌な要求を受け入れないための第一歩は、まず「何もしないこと」。要求が出された瞬間、あなたがどう反応するかを決めないことです。

著者はベストセラー『毒になる親』著者のスーザン・フォワード。毒になるのは、親だけではありません。誰かの「言いなり」はもうやめて、自分の人生を取り戻しましょう!

※本書は『ブラックメール――他人に心をあやつられない方法』(NHK出版)の新装改訂版です。

■著者紹介
スーザン・フォワード(Susan Forward)意欲的に講演、著作活動をするセラピストとして国際的に注目されている。南カリフォルニアを中心に医療機関のコンサルタント、グループセラピスト、インストラクターを務める傍ら、アメリカABCラジオのリスナー参加番組のホストとして活躍する。主な著書に『毒になる親』(講談社)、『毒になる姑』(毎日新聞社)、『男の嘘』(TBSブリタニカ)、『その恋を捨てる勇気がありますか』(早稲田出版)、『ジェットコースター・ロマンス』(メディアファクトリー、全米200万部ベストセラー)がある。
■商品詳細http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=66308&c=9784775941034


書名:となりの脅迫者
家族・恋人・友人・上司の言いなりをやめる方法
著者 :スーザン・フォワード
訳者:亀井よし子
発売日:2012/6/17
定価:1,500円(+税)

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