本を知る。本で知る。

このドラッカーの戦略を用いれば、すぐ黒字、より黒字、さらに黒字、ず~っと黒字になる。

 ドラッカーの著書を200回以上読み込んだという恐ろしいほどにドラッカーの経営戦略を知る著者が、そのなかでも中小企業(ないしは大企業の事業部や支店)に適用できるものを抽出し、これ以上ないというほど、わかりやすく書き下ろしました。まずダメな会社が犯しやすい5つの過ちから。以下の5つのどれかにあてはまる会社は多いはずです。
・市場志向・顧客志向を後回しにしている
・強みに対する認識が不足している
・少し業績が良くなると拡大志向に走りたがる
・模倣は悪いことだと思い込んでいる
・自前主義で通そうとする

では、改善するためにどうしたらいいでしょうか。まず次の4つを経営課題として取り組んでみましょう。
●非競争・弱競争のニッチ市場への集中的な取り組み
●他社の成功を創造的に模倣することで、成功の可能性を高め、失敗のリスクを抑える
●他社と連携して強みをさらに強くしたり、弱みをカバーしたりする
●強みを発揮できる分野を特定してフル活用する

まずニッチ市場には、3種類あります。①効率が悪い市場。多品種・少量生産や、一品単価が低い商品の市場。②規模が小さい市場。③めんどうくさい市場(仕事)。人手がかかるわりにめんどうでかつ単価がとれない事業や職人芸的な技能を要する仕事。いずれも効率を求める大企業が入ってこない市場です。

次に創造的に模倣するとは、どういうことでしょうか。先行する企業の成功・失敗を参考にしてそれらの企業の商品やサービス、提供方法で満たされていないニーズに的を絞り、それに対応する仕組みをつくっていくということです。

そして最後に、効果的に黒字戦略を展開するためには自社の強みの分析が必要です。ドラッカーもパレートの法則を援用して、「10%か20%の事業や顧客や商品で、全体の売上や利益の80~90%を稼いでいる」といっています。では、その10%か20%の事業や顧客や商品は何か。それを特定するべきです。それができれば利益があがらない80~90%(たんなる浪費)の事業や顧客や商品や活動を捨て、利益は飛躍的に上がることになります。

以上言葉では簡単ですが、いざ実践するとなると具体的に何をすればいいのか、何が足かせとなっているかが問題となってきます。その具体例やヒントは本書をひもといてください。きっとあなたの会社や組織で参考になることが多いはずです。

 
 
 
 
 

書名:ドラッカーの黒字戦略
著者:藤屋伸二
発売日:2014/12/12
定価:本体1600円(税別)

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