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学者が「スナック」を真面目に研究すると

書評掲載元:週刊東洋経済 7月29日号 書評
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  • 書名 日本の夜の公共圏
  • サブタイトルスナック研究序説
  • 監修・編集・著者名谷口功一 編著 スナック研究会 編著
  • 出版社名白水社
  • 出版年月日2017年6月21日
  • 定価本体1900円+税
  • 判型・ページ数四六判・220ページ
  • ISBN9784560095478
BOOKウォッチ編集部コメント

 サントリー文化財団が「スナック研究会」なる団体に助成金を出したという。研究題目は「日本の夜の公共圏 郊外化と人口縮減の中の社交のゆくえ」。同研究会は首都大学東京の谷口功一教授(法哲学)ら10人の学者からなり、政治学、文学など専門の立場から「スナック」を論じたのが本書である。

 スナックは昭和から連綿と続く一種の社交の場である。酒とカラオケなどを媒介として、知らない客同士が出合い、知り合い、議論し、たまさかひとときを過ごす場だ。常連になると、定期的に顔を出さずにはいられなくなる。クダまいたり、酔いつぶれたりしても許される癒しの空間だ。

 学者たちが真面目に研究した結果、意外なことがいろいろと分かった。全国1896市町村のうち225の市町村にはスナックが存在しないという。そういえば、過疎に悩む秋田の村が村営スナックを作ったというニュースが10年ほどに前あったが、今も続いているのだろうか?

 全国のスナック事情に詳しい編集者の都築響一氏を交えた座談会「珍日本スナック紀行?」も収録した。評者の中沢孝夫(福山大学教授)氏は「著者たちの専門の研究よりもはるかに生き生きとしている」と評している。学者は意外とスナックが好きなんだよね。

 

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