読むべき本、見逃していない?

貧しい女性はどうやって生きていくのか?

書評掲載元:週刊朝日 9月1日号 週刊図書館 斎藤美奈子・今週の名言奇言
  • 書名 女子と貧困
  • 監修・編集・著者名雨宮処凛 著
  • 出版社名かもがわ出版
  • 出版年月日2017年6月15日
  • 定価本体1500円+税
  • 判型・ページ数A5判・168ページ
  • ISBN9784780309188
BOOKウォッチ編集部コメント
 

 貧困の問題を取り上げた本が続々と出版されている。国民全体の貧困、高齢者の貧困、若者の貧困......。そして本書は女性の貧困について正面から向き合った本だ。著者の雨宮処凛さんはライターにして社会活動家。貧困問題にも取り組んでいる。20代から60代までの8人の女性に取材した本だ。どうして貧困になったのか、それぞれが具体的に語っている。

 

 この本を取り上げた斎藤美奈子さんは「貧乏って絶対伝染するなっていつも思ってて」という30代女性の言葉を引用している。世代を越えた貧困の連鎖だ。だが事態は想像以上なのかもしれない。雨宮さんはまえがきで「単身女性の3人に1人は貧困」と書いている。ちょっと前まで、飲食業や風俗業が貧困女性の受け皿になっていたが、今やそうした仕事に従事することも出来ない女性が増えている。彼女たちはどうやって生きているのだろう?

 

 この本は、女性が利用できるさまざまな制度についても解説している。生き延びる処方箋も示しているのだ。

 

 雨宮さんは20代の頃、出版社の社長にひどいセクハラをされた自分のエピソードから書いている。「セクハラあしらい料として、普通のバイトより高い時給を貰って当然ではないか」。男性がこのテーマについて書いた類書にはない「怒り」が、底を流れている。

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