読むべき本、見逃していない?

「オカルトの父」のきまじめで数奇な一生

書評掲載元:週刊現代 9月16日号 リレー読書日記 石井妙子
  • 書名 コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生
  • 監修・編集・著者名岡本和明、辻堂真理 著
  • 出版社名新潮社
  • 出版年月日2017年8月18日
  • 定価本体1500円+税
  • 判型・ページ数四六版・288ページ
  • ISBN9784103245339
BOOKウォッチ編集部コメント
 

 ユリ・ゲラー、スプーン曲げ、コックリさん......。1970年代、子どもたちは「超常現象」に狂喜した。テレビがそれを煽った。そして週刊誌が叩いた。それらのブームの陰にいたのが超常現象研究家の中岡俊哉であったことを初めて知った。

 

 戦前、中国大陸に渡った中岡は三度の臨死体験をしたという。引き揚げ後、生活のために中国の奇譚などを書くうちに、いつしかオカルトブームの立役者となり著作は200冊を超えた。だが、お金は「研究」につぎ込み、清貧な暮らしぶりだったそうだ。

 

 本書は中岡の息子である岡本と中岡に生前長時間のインタビューをした「最後の弟子」辻堂による評伝。この本を取り上げた石井妙子氏(ノンフィクション作家)は「本書が超常現象そのものを取り上げたものではなく、かつて一世を風靡し、日本に『オカルトブーム』を定着させた中岡俊哉という人物の内面に迫るものだったから」面白く読んだという。

 

 そしてこう書いている。「彼は帰国後も中国で体験した極限状態から解放されず、生死の狭間を見つめ続けずにはいられなかったのだろうか」

 

 この稿を書いている私は、子供のころにコックリさんを体験した時のぞくぞくした気持ちが今も忘れられない。あれはいったい何だったのだろうか? 本書にはコックリさんのオリジナル文字盤が付いている。

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