読むべき本、見逃していない?

加熱式たばこ 過去の失敗をどう克服したか

  • 書名 バカ売れ法則大全
  • 監修・編集・著者名行列研究所 著
  • 出版社名SBクリエイティブ
  • 出版年月日2017年10月22日
  • 定価本体1500円+税
  • 判型・ページ数四六判・351ページ
  • ISBN9784797394542
BOOKウォッチ編集部コメント
 

 最近のヒット商品54点がなぜ売れたのかを当事者に取材し、成功した理由を分析したのが本書である。取り上げた商品を少し挙げてみよう。

 

 自転車シェアリング、加熱式たばこ、うんこ漢字ドリル、もぎたて缶酎ハイ、ニンテンドースイッチ、プライドポテト、ブラックサンダー、切腹最中、AbemaTV、クルーズトレイン、磯丸水産、USJ、変なホテル、新江ノ島水族館、N高校......。

 

 このうち半分を知っていれば流行に敏感な人、3つ以上使った人は、かなり時代に乗っている人と言えるだろう。

 

 この稿を書いている筆者は最近加熱式たばこ「iQOS(アイコス)」を使い始め、すっぱり紙巻たばこをやめたのだが、本書の説明を読んで大いにうなづいた。iQOSは2014年にフィリップモリス ジャパンが名古屋限定で売り出し、翌年12都道府県に拡大、品薄状態に。昨年(2016年4月)から全国販売に乗り出し、2年間に300万台を突破、国内たばこ市場のシェアは12.7%に達したという。紙巻たばこの場合、新商品の発売1年で1.0%を超えれば大ヒットだそうだから、iQOSはメガヒット商品だという。だが、この成功の陰には過去の失敗があったというから興味深い。

 フィリップモリス ジャパンは1999年にiQOSの前身とも言える加熱式たばこ(商品名はデジタルライター)を大阪限定で売り出したが、喫煙者に相手にされず撤退した過去があったのだ。そこでできるだけ紙巻たばこに近い商品を開発して投入した結果、大ヒットしたという。筆者は煙が周囲に広がらないこと、火の心配がないこと、紙巻たばこよりもちょっとおしゃれな点が気に入っているのだが、過去の失敗を踏まえ、発想を変えて(外側から加熱していたのを内側から加熱する方式に変更)、紙巻たばこの風味を出すことに成功したというストーリーに刺激を受けた。

 全編、このような舞台裏の話が紹介されており、業種や職種が違う人でも企画作りの参考になるだろう。著者の行列研究所はビジネス誌「ITmediaビジネスオンライン」の編集部の中にあり、メンバーは日々ヒット商品の取材をしているという。

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