読むべき本、見逃していない?

在住12年の女性ジャーナリストが書いた最新香港ガイド

  • 書名 週末香港大人手帖
  • 監修・編集・著者名甲斐美也子 著
  • 出版社名講談社
  • 出版年月日2019年4月 3日
  • 定価本体1500円+税
  • 判型・ページ数四六判・159ページ
  • ISBN9784065153857

 香港の旅行ガイドブックはあまたあるが、本書『週末香港大人手帖』(講談社)は、香港在住12年の女性ジャーナリストが書いた最新の本という点で優位に立っている。

コーディネーターの目線も

 著者の甲斐美也子さんは、「日経ウーマン」の編集者の後、ヨーロッパで7年暮らしてから2006年に香港に移住。ジャーナリストとして日本の女性誌、グルメ雑誌に執筆するかたわらコーディネーターとしてもメディアの香港取材をサポートしてきた人だから、ともかくいろいろな店やスポットに詳しい。

 飲茶で有名な陸羽茶室は、広東料理もお勧めとか、香港のバーシーンを変えたカリスマバーデンダーの店「クイナリィ」など、香港旅行の参考になる情報が満載だ。

 私事で恐縮だが、新婚旅行も唯一の家族旅行も香港だったという香港フリークスの評者にとっても面白く読むことができた。元警察本部、裁判所、監獄をリノベーションした中環(セントラル)の「大館」(2018年オープン)という総合文化施設にはぜひ行ってみたいと思った。かつてのビクトリア監獄を見学できるそうだし、コロニアル建築を利用したカフェやショップも充実しているという。

 あとがきに甲斐さんが、夫の仕事のための転居で泣く泣く香港に行ったときの不安を書いている。ライターから取材のコーディネートもするようになり、仕事の幅を広げたという。さらに去年(2018年)から始めたブログをベースに本書をつくった経緯も書いてある。店の選択、記事、写真すべて自分一人でやったというから、すごいエネルギーだ。

4つの週末プラン

 冒頭には2泊3日の週末旅行を前提とした4つのプランを挙げている。「母娘でゆっくり香港グルメ旅」「女友だちとアクティブ&美容ケア」「おひとり様パワーチャージの旅」「パートナーと久々にしっぽり2人旅」。タイムスケジュールも参考になる。

 評者が初めて香港に行った1984年当初は、ありきたりのガイドブック以外の香港本といえば、山口文憲さんの『香港・旅の雑学ノート』(ダイヤモンド社、現在は新潮文庫)くらいしかなかった。「日本の観光客が香港に求める二つの楽しみ、ショッピングと中国料理の食べ歩き、この本には、この二つについては一切書かれていない。しかし、それ以外はあらゆることを盛り込んだ」とまえがきにある、一種の奇書であった。しかし、いまようやく食べ歩きくらいはしたい年齢になった。本書を読み、久々に香港に行きたくなった。  

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