読むべき本、見逃していない?

「好きなことをして生きたい!」 ......けど、多くの人ができないワケ

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  • 書名 毎日を好きなことだけで埋めていく
  • 監修・編集・著者名本田晃一
  • 出版社名祥伝社
  • 出版年月日2019年7月10日
  • 定価本体1400円+税
  • 判型・ページ数四六判ソフトカバー・232ページ
  • ISBN9784396616960
  • CコードC0030
――本田晃一『毎日を好きなことだけで埋めていく』本文より抜粋

近年、若い世代を中心に、「好きなことをして自由に生きていきたい!」 という流れが強くなり、枠にはまらない生き方をする人が増えてきています。

実際に、内閣府が行なった「就労等に関する若者の意識」(平成29年度)でも、仕事を選択する際に重要視する観点として、「自分のやりたいことができること」を挙げた人の割合は、"とても重要"と"まあ重要"を合わせて88.5%にのぼっています。

しかし、実際に自由自在に人生を楽しめている人は、まだまだ多くないのが現状です。

では、なぜ多くの人が、「好きなことで生きていきたい...けど自分にはムリだ」と感じてしまうのでしょうか。

本書では、「好きなことに踏み出せない」という方や、「もうこんな働き方なんてしたくない!」という方に向けて、ブレーキを外していく方法や毎日のなかから「嫌い」を減らして、「好き」で埋めていくための方法をステップにしてお伝えしています。

今回、特別に、『毎日を好きなことだけで埋めていく』より、「好きなことに踏み出せない」ブレーキについて、抜粋して一部を紹介します。

僕たちは、なぜ好きなように生きられないんだろう?

「本当は好きなことで生きていきたいんですけど、できません。どうしたらいいですか?」
ブログや講演会で、こういった質問をよくいただきます。本当にそうだなあと思います。今でこそ、僕も好きなように、自由に生きられるようになってきました。だけど、この「好きなことをやって生きる」って、コツを知っておかないと、最初の一歩を踏み出すのが難しかったりするんです。
だから、まず、改めてまとめてみることにしました。「本当はこうしたい」と思っているのに、「いや、できない」と歯止めがかかってしまうのはどうしてなんだろう、と。

本当はこうしたいのに、できない――そのカラクリには、「やった先に、大変なことが待ち受けている」と、あなたが思い込んでいることがあります。考えてみたらそうですよね。「やってみたら確実にバラ色の人生になる」と思ったら、迷わず、すぐやってみるはずですから。では、「やった先に、大変なことが待ち受けている」と思い込んでしまうのは、なぜでしょうか?

まず、「本当はこうしたいけど、できない」を掘り下げてみると、「本当はこうしたいけど、◯◯だからできない」という隠れた理由が必ずあります。 そして、この「◯◯だから」の裏側には、「恐れ」があるのです。「本当はこうしたい」を実行したら、「◯◯」という恐ろしい災難が襲いかかってくるに違いない、だから「できない」と思ってしまうのです。
これが、「やった先に、大変なことが待ち受けている」の正体です。

たとえば、「本当は会社勤めを辞めて独立したい」と思っているとします。
「それでは食えないだろうから、できない」というのは、独立したら「食えない」という災難が襲いかかってくるに違いない、と恐れているということ。
「家族が路頭に迷うかもしれないから、できない」というのは、独立したら「家族が路頭に迷う」という災難が襲いかかってくるに違いない、と恐れているということ。
「今より忙殺されるだろうから、できない」というのは、独立したら「忙殺される」という災難が襲いかかってくるに違いない、と恐れているということ。

  こんなふうに「本当はこうしたい」けど、それを実行した先には、きっと大変なことが待ち受けていると恐れている。だから、「本当はこうしたいけど、できない」と思ってしまうんですね。

すべては、壮大な勘違い

これは、「多大なる犠牲を払わなくては、やりたいことができない」と思い込んでいると言い換えてもいいでしょう。
先ほどの例でいえば、「食えない」という犠牲、「家族が路頭に迷う」という犠牲、「忙殺される」という犠牲を払わなくては、勤めを辞めて独立できない、と思い込んでいるわけです。

正直にいうと、こう考えてしまうのは、本当にもったいないなあと思います。なぜなら、「やりたいことをやった先に、大変なことが待ち受けている」というのも、「多大なる犠牲を払わなくては、やりたいことができない」というのも、じつは大きな勘違いだから。

独立ひとつをとってみても、独立してちゃんと食えている人もいれば、家族をもっと豊かにできている人もいます。忙殺されるどころか、自由な時間が増えている人もいます。大きく成功し、愛する家族との絆をいっそう強くして、幸せに暮らしている人だって、もちろんいます。
ちょっと調べてみれば、いくらでもヒットするでしょう。
そう、何かしら犠牲を払わなくては、好きなように生きられない......わけではないのです。現に、何の犠牲も払わずに、好きなようにワクワク生きている人は、たくさんいます。僕自身だってそうなれたし、僕の周りも、そんな人がいっぱいです。

「それは、あなたたちが特別だからでしょ?」と思ったかもしれないけれど、いいえ、それも違います。

すべては、壮大な勘違い。
とはいえ、この勘違いは、かなり根深いものでもあります。単に「勘違いだよ」といわれて、すぐに「よし、じゃあ、やってみよう」なんて発想を転換できる人は、あまりいないでしょう。では、「本当はこうしたい」と思っていることを、「できない」「やってはいけない」と自分に思わせている、勘違いの根っこは何なのか?

この点をもう少し深掘りし、「心のブレーキ」に気づくというところから、始めていきましょう。

誰もが自分を縛る「謎の憲法」をもっている

もし、「本当はこうしたい!」があるのなら、それをやってみてほしい。でもそれは、決して「今、やっていることをすべて投げ出して、やりたいことのために賭けに打って出ろ!」という意味ではありません。
まずは、最初の一歩として、やりたいことのほんの一部を、すき間時間でやってみてほしい、ということです。その束の間だけでも心が満たされたら、人生の幸福度は、だいぶ上がります。

でも、なかには、そんな心の余裕すらもてません、という人も多くいます。毎日、仕事が忙しくて、休みの日にはたいてい疲れ果てている。すき間時間で、やりたいことを「ちょっとやってみようかな、ワクワク」とも思えない......。
せっかくやってみたいことがあるのに、「本当はやりたくないこと」をしているばっかりに、やってみたいことに向かって進めないのです。そういう人には、ちょっと考えてみてほしいことがあります。

「自分をそうさせている、このルーツはなんだろう?」と。

疲れ果てるまで働いているのなら、「自分を疲れ果てるまで働かせている、このルーツはなんだろう?」ということです。
さて、どうでしょう。どんなことが思い浮かびましたか?
疲れ果てるまで自分を働かせているルーツは、きついノルマを課す「会社」だ。厳しい「上司」だ。疲れ果てるまで働かなければ食えない、この「日本社会」だ──。
こんなふうに思った人も多いのではないでしょうか。

でも、いいえ、違うのです。疲れ果てるまで自分を働かせているルーツ、それは、じつは「自分自身」であることが大半です。
いってみれば、自分のなかには、いつの間にかつくり上げられた「謎の憲法」があって、それが自分を縛り付けているのです。

その憲法には何が書かれている?

その謎の憲法には、たとえば「そうでもしないと〜」という条文が書かれています。
毎日、疲れ果てるまで働いているとしたら、次のような感じです。

・「そうでもしないと」、会社のノルマを達成できない。
・「そうでもしないと」、上司の覚えが悪くなる。
・「そうでもしないと」、この日本社会では食えなくなる。

「会社」「上司」「日本社会」というのは、一見、もっともな原因のように思えます。 でも、「そうでもしないと〜」という根拠をくっつけているのは、じつは外側の原因ではなく、自分自身なんです。

「そんなこといっても、それが現実だから、仕方ないじゃないか!」と思いましたか?
本当に、そうでしょうか。
今、自分がいるところから、ほんの少しだけ視野を広げて、世の中を見てみてください。「そうでもしないと〜」という根拠なんて関係なく、自由に、楽しく生きている人って意外とたくさんいるものです。
彼らが特別なのではありません。
彼らとあなたに違いがあるとしたら、ただ1つ。
謎の憲法から自由であるかどうか、という点だけです。

そうはいっても、自由になるには、ちょっと勇気がいるかもしれません。 というのも、謎の憲法が書かれた根っこには、過去の経験や周りから受けてきた教えがあるからです。未知の領域に足を踏み出すのは、やっぱり怖い。だから人は往々にして、自分自身の経験や、周りの教えに従って生きようとします。
たとえば、育ってきた過程で、「身を粉にして働くことで、初めてお金を稼げるんだ」と周りから教えられたとします。それをあなた自身が「ですよねー」と自分の憲法に採用した結果が、今、無意識のうちに毎日遅くまで働いている、という現実につながっていたりするわけです。
こういう背景があるため、謎の憲法は、そうとうなクセものです。人は、周りからの教えや自身の経験をもとにして生まれた「考え方」(=謎の憲法)を正解だと思って生きています。どうしても、そこから、なかなか解き放たれません。

「本当にそうかな?」で扉が開く

ただ、ここで1つ気づいてほしいなと思うのは、「ですよねー」と謎の憲法に従っている時点で、自分を幸せにするための思考が停止してしまっているということ。
ちょっと勇気を出して、過去の経験や教えによって熟成されてしまった謎の憲法を「本当にそうかな?」と疑ってみることで、自分を幸せにする扉が開くのです。

小さな子どもと違って、僕らはもう自由です。
子どもは、大人の言いつけを守ることが身の安全などにつながるけれど、大人になったら基本的に、誰が何といおうと従わなくていいはず。にもかかわらず、幼いころに大人の言いつけを守ってきた記憶が影響して、経験や教えに「ですよねー」と従うクセがついてしまっているわけです。

さて、あなたのなかには、どんな謎の憲法がありますか?
手始めに、自分のなかには、どんな「そうでもしないと〜」があるだろう、と考えてみてください。


本稿は『毎日を好きなことだけで埋めていく』(祥伝社)本文の一部を抜粋して作成

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