本を知る。本で知る。

「死ぬときにはじめて気づく人生で大切なこと33」大津秀一著

  • 書名 死ぬときにはじめて気づく人生で大切なこと33
  • 監修・編集・著者名大津秀一
  • 出版社名幻冬舎
  • 出版年月日2017年5月25日
  • 定価1100円+税
  • 判型・ページ数B6変・205ページ
  • ISBN9784344031203
 本書は緩和医療医として主に終末期がんの患者を2000人以上診療してきた著者が、まさにタイトル通り、「死ぬときにはじめて気づくこと」を33項目示したもの。

 すべて、患者の実例に基づいている。3歳の娘を置いて逝かねばならない30代女性はその事実を娘に伝えることができない。それでも親としてやるべきことはやると決め、号泣しながら打ち明ける。人はいつか誰かと別れるが、その悲しみを振りほどくからこそ、より強く生きることができると教えるために。

 ご近所の所有車や子供の進学先などがねたましかった40代女性は末期の肺がんと診断され、比較の不毛さ、自分の持っているものの尊さを思い知る――。

 人は誰しも亡くなる。最期に至る境地が確かにあるのだろう。そこに少しでも先に足を踏み入れることができれば、今が変わるのかもしれないと納得させられる良書だ。

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?