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「GHQ ゴー・ホーム・クイックリー」中路啓太著

  • 書名 GHQ ゴー・ホーム・クイックリー
  • 監修・編集・著者名中路啓太
  • 出版社名文芸春秋
  • 出版年月日2018年11月22日
  • 定価1850円+税
  • 判型・ページ数356ページ
  • ISBN9784163909325

終戦直後の昭和21(1946)年の初め、連合国軍総司令部(GHQ)の方針に従い、国会内の委員会で日本国憲法の政府試案がまとめられた。だが、GHQはそれを拒否し、GHQ草案を押し付けてきた。これを翻訳し日本の法律の体裁を整えよ、というのだ。内閣法制局の佐藤達夫はわずか2週間で翻訳にあたることになった。

そして、時の吉田茂外相にGHQ案の問題点を指摘した。吉田は佐藤にこう言った。

「GHQは何の略だか知っているかね? ゴー・ホーム・クイックリーだ。『さっさと帰れ』だよ。総司令部が満足する憲法を早々に作っちまおうじゃないか。国の体制を整えるのは、独立を回復してからだ」

ノンフィクション作家の保坂正康氏が「まさに、"戦後史の岐路"を描いた小説」と絶賛した、憲法改正論議が盛んないまこそ読みたい作品だ。

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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