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「やりたいこと」と「稼げること」で迷ったらどちらを選ぶべきか

  • 書名 『魂の目的を知れば、人生はうまくいく』
  • 監修・編集・著者名礒一明
  • 出版社名ヒカルランド

「人生でこれだけは達成したい」

「死ぬまでにこれはやりたい」

と心から思えるものはありますか?

答えが「イエス」なら、その人は幸せな人。でも「ノー」なら、この先の人生の充実のために「自分の人生の目的とは」という問いと向き合ってみるといいかもしれません。

「人は誰でも"魂レベルの目的"がある」と語るのは『魂の目的を知れば、人生はうまくいく』(ヒカルランド刊)の著者で、スピリチュアルライフコーチとしてアメリカを拠点に活動している礒一明さん。

今回はその礒さんにお話をうかいがい、「魂レベルの目的」をどう見つけていくかについて、日本ではまだ一部の人の興味対象となっている「スピリチュアル」とはどのようなものかをお話しいただきました。その後編をお届けします。

■「自分の行動を妨げるのは自分自身」インスピレーションに従うことの難しさ

――本書は「魂の目的に従う生き方」がテーマになっていますが、スピリチュアルになじみがないと「魂」といわれてもあまりピンとこないのが実際かと思います。

礒:日本の自己啓蒙の父、中村天風さんが「あなたは体でもなく、心でもない。その両方を司る意識体がある。それが"あなた"だ」という言い方をされているのですが、この「心と体の両方を司る意識体」が「魂」だと私は考えています。

次に「目的」のところですが、スピリチュアルでは人生の大まかなシナリオは生まれた時から決まっていて、だからこそ自分の身に起きることに偶然はないと考えます。

全てが必然で、人生で起きることが決まっているという考えを一度受け入れれば、自分の身に辛いことが起きても、それを経験することで自分はもっと強くなって、自分の魂はもっと成長できると考えやすくなりますし、その出来事にどんな意味があるかにも思いが及ぶでしょう。それを積み重ねることによって、少しずつ「自分の魂の目的」に近づいていくんです。

――そうして、「魂の目的」に行き着いたとしても、それは自分が考える「得意なこと」や、あるいはその時本業としていることとは違うかもしれません。この乖離に悩んだ時はどう考えればいいのでしょうか。

礒:私個人の話になりますが、ソニー時代の私はアメリカでテレビやデジタル放送受信機のセールス・マーケティング部門にいました。長くいましたから仕事の仕方もわかっていましたし、経験も増えていく。成果も出ていました。でも、「残りの人生を少しでも多くのテレビを売ることに費やしたいか」と自問した時に、まったく情熱を感じない自分がいたんですね。

それ以前からスピリチュアルに興味はありましたし、それを通して人を幸せにしたいとも思っていました。その時、人生のミッションとして「テレビを売ること」と「スピリチュアルで人の幸せに貢献すること」のどちらが魅力的かを比べたら、断然後者だったんです。給料がどうとか、社会的ステータスがどうとかは関係ありませんでした。

「好きだけどできるかわからないこと」「好きだけどお金になるかわからないこと」をやるかどうかで迷っている人は多いと思いますが、心の底からやりたいと思っていることをやってうまくいかなかったという人を私は知りません。心の内側からの声に従っている時は絶対うまくいく。自分の心の声を信じてやってみてほしいですね。

――今のお話は礒さんが提唱されている、インスピレーションに従って生きる生き方と重なります。これは、多くの人が頭では望みながらなかなか実現できないことかもしれません。

磯:ほとんどの人は、目に見えないものを信じる勇気がないんだと思います。もしインスピレーションが「これは宇宙からのメッセージですよ」と、LINEとかで絵文字の形で送られてきたら信じやすいのかもしれません(笑)。

これまでに様々なサイキックリーダーやチャネラーと話してきましたが、皆異口同音に「インスピレーションはとても繊細なエネルギー」だと言います。つまり、体に電気が走ったようにビビッとくるわけではなく「ちょっと興味があるな」とか「何となく惹かれるな」というかすかな感覚なんです。そのわずかな感覚を信じて一歩踏み出せるかどうかでしょうね。

人はまだ実現していない未来をなかなか信じられないものです。だから「これをやってみたいな」と思っても、経験がないとか、失敗したらどうしようという「思考」によってブロックしてしまう。

インスピレーション自体はほとんどの人が受け取っています。インスピレーションを実行に移す一番の障壁は自分なんです。

――最後になりますが、読者の方々にメッセージをお願いいたします。

礒:この本で一番伝えたいのは「どんな人でも自分が一番幸せになる道を見つけることができる」ということなんです。

もし「魂」や「魂の目的」という言葉に抵抗があるのなら、それは一旦脇に追いて「自分が一番輝く道を、誰もが持っている」と考えていただきたいです。自分が輝くための方法として「自分が生まれた目的は何だろう」「私の人生の目的はどんなことなんだろう」ということに考えが向かうのなら、この本は役に立ってくれるはずです。

人生は決断の連続です。すべての決断を「最高の人生」につながるように下せたら誰でも幸せでしょう。じゃあどのようにその決断をしていくかというと、やはり心の声を聞くことなんです。この本ではそのための方法についても書いていますので、参考にしていただきたいですね。

(新刊JP編集部)

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