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幸せを遠ざける「中身のないお金」とは

  • 書名 『運命を支配する超ドS思考法 億万長者になるために必要なこと』
  • 監修・編集・著者名大坪伸
  • 出版社名あさ出版

自ら選んだ人生を歩いていると思っていても、ふと立ち止まると他人の影響を強く受けていたり、誰かと意見が対立すると自分の考えを貫かずに引いてしまっている自分に気づくことがある。仕方がないと思いつつ、どこかでモヤモヤしたものを感じている自分に気づく瞬間である。

『運命を支配する超ドS思考法 億万長者になるために必要なこと』(あさ出版刊)は、「自分の人生を自分の手に取り戻す」をキーワードに書かれた、人生の指南書的一冊。

著者の大坪伸氏は、十代の頃から営業マンとして、経営者としてビジネスの世界で活躍する一方で、大きな成功と同時に深い挫折も多く味わってきた、酸いも甘いも経験しつくした人物だ。今回はその大坪さんにインタビュー。充実した人生、満足できる人生を送る秘訣をうかがった。その後編をお届けする。

■「中身のあるお金」と「中身のないお金」

――落ちたり上がったりを繰り返した経験から学んだことがあるとしたらどんなものですか?

大坪:20代の頃に大金を稼いでいた時は、稼いだお金に「中身」がなかったなと思いますね。今は、お金は相手と信頼関係を構築した対価だと思えるのですが、稼ぐだけなら信頼関係なんてあろうがなかろうが稼げてしまう。

相手の信頼を勝ち取ったり、社会に対して何か貢献したりして稼いだお金を「中身のあるお金」だとすると、昔僕が稼いでいたのは、そういった中身の薄いお金です。

だから、最初に失敗して貧乏になった時、自分の周りから人が離れていった。当時はそういう人を見て「裏切られた」と思っていました。「おまえらキャバクラおごってやったじゃないか」「高級ホテルに泊めてやったのを忘れたのか」と(笑)。でも、今考えると自分にも問題があったんです。

ある程度、信頼関係に基づいてお金を稼ぐことができてくると、多少落ちても周りの人が助けてくれます。それこそお金を貸してくれたり、食事をご馳走してくれたり。相手に律儀に向き合って行動していれば、困った時に助けてくれる。それに気づけたのは自分にとって大きかったです。

――今回の本で一番伝えたいメッセージは何ですか?

大坪:「自分の運命は自分で支配しなさい」ということです。そうしないと、人生がイチかバチかになってしまう。

たとえば、お父さんの教えを妄信し、お父さんに支配されていると、自分が幸せになれるかどうかはそのお父さんの教え次第になってしまいます。それは支配する側が国でもそうですし、友達でもそうです。

そういう人生ではなく、必然的な成功を目指して努力するのが「自分の人生を生きる」ということです。そうすれば必ずいい人生になりますし、夢や目標に近づいていけるということを伝えたいですね。

――どんな人に読んでほしいとお考えですか。

大坪:もちろんどんな人にも読んでいただきたいのですが、この本を読んで人生が少しでも変わる可能性が高いのは、やはり20代30代の若い方でしょうね。

その頃になるとある程度知識がついてきて、人生の方向性も決まって、世の中のことや自分のことがわかってくると思うのですが、同時に「自分の人生はこれでいいのかな」と疑問を持つ時期でもあります。そんな時にこの本が役立てばいいなと思います。

――最後になりますが、読者の方々にメッセージをお願いします。

大坪:まず、自分はどうなったら幸せか、どんな友達が欲しいか、夢は何かなど、自分が実現したいことを思い浮かべてみてください。

自分が努力して、幸運に恵まれて、いろんな人が協力してくれて、つまりすべてがうまくいくとしたら、自分にどこまでの人生が可能か。そこで思い浮かんだことは、全部叶うからね、というのは伝えたいですね。

もし、そこで思い浮かんだことに対して自分で無理だと思うなら、現実的だと思える範囲まで下げて、ひとまずそこに到達してみてください。そこからもう一度景色を見直せば、最初無理だと思っていた夢も、今度は実現できそうだと思えるはずです。

手段や人の協力は後からついてきますが、何をするにしても最初の気持ちの部分がないとあとですべてがダメになります。「こうなりたい」という気持ちを強く持つためにも、ぜひ本書を手に取って読んでいただきたいですね。

(新刊JP編集部)

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