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マクロ経済学の復権

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  • 書名 日本経済の新しい見方
  • 監修・編集・著者名会田 卓司・榊原 可人[著]
  • 出版社名一般社団法人金融財政事情研究会
  • 出版年月日2017年12月21日
  • 定価本体2,400円+税
  • 判型・ページ数四六判・並製・428ページ
  • ISBN9784322132298
  • CコードC2033
  • 備考2017年12月14日発売予定

「デフレはなぜ社会にとって害悪なのか」「日本経済はなぜ長期不況に陥ったのか」「日本の財政赤字は"使い過ぎ"が原因なのか」「社会保障支出を減らし、増税しないと日本の財政は立ち行かないのか」・・・。本書は日本経済をめぐるさまざまな素朴な疑問に対し、首尾一貫した論理とデータに基づく回答を提示する。

本書において強調されているポイントのひとつは、一国の経済全体の動きを一企業・一家計とのアナロジーで考えてはいけないということである。家計・企業では収入より支出が多い状態は持続可能ではない。しかし、経済全体ではだれかの支出は別のだれかの収入となる。そうしてマネーが循環し、取引が活発に行われることを通じて経済は成長する。

上記の観点から見れば、借金は悪ではない。むしろ、企業が借金をして活発に投資活動を行うことが、経済にとって必要である。ところが、日本では「普通の国」ではマイナスであるはずの企業貯蓄率が恒常的にプラスで推移している。ここにデフレに陥った根本原因があり、財政が一定の役割をはたす必要もあるというのが本書の主張である。

また本書は、財政・社会保障支出・国際収支・日本企業の競争力をめぐる通俗的な主張を取り上げ、その当否をデータに基づいて検証している。そのなかで浮かび上がる日本経済の姿は、経済マスコミが喧伝するイメージとは少し異なるものである。さらに、通説的な経済学を踏まえつつ、それが現実の日本経済の分析に失敗していることを鋭く指摘している。

◆目次
第1章 実践的な金融市場・経済の分析とマクロ経済学
マクロ経済学で重要な二つの概念/ミクロ経済とマクロ経済の決定的な差異/マクロ経済における波及効果・フィードバック効果 ほか
第2章 日本経済の最優先課題は何か
経済成長は必要ない!?/人口一人当りで成長すれば問題ない?/成長しないのは人口減少のせいか ほか
第3章 日本の財政問題は「問題」なのか
日本の財政悪化は放漫財政の結果なのか/財政のデータを対GDP比でみることの意味/政府債務残高は経済にネガティブな影響を与えるか ほか
第4章 財政政策に効果はないのか
財政支出は無駄遣いで効果も期待されない?/企業部門の資金需要とインフレ率のただならぬ関係!/財政が景気の自動安定化装置という仕事をしている ほか
第5章 貯蓄投資バランスでみる日本経済の現状
「ネットの資金需要(=トータルレバレッジ)」という概念/より多く利用されている需給ギャップという指標/そもそもGDPというデータでさえ信頼性は「?」 ほか
第6章 財政に絡む議論のゆがみ
財政出動で何に使うか/国の借金のスマイルカーブ!/内閣府財政試算の結果は何を意味するか ほか
第7章 高齢化論や人口動態論と経済情勢
歳出削減は社会保障分野でといわれるが....../将来世代へのツケを考える/高齢化と家計の貯蓄率の関係 ほか
第8章 金融政策の現状と中央銀行の独立性
再び「名目成長率VS長期金利」/ヘリコプターマネー!?/潜在成長率の低下で低金利時代は致し方ない? ほか
第9章 為替レートや貿易収支をどうみるか
貿易収支で企業収益を考えるのは大きな間違い!/日本企業の輸出競争力は失われたか/財政拡張は円高を招くか、円安か ほか
第10章 日本の生産性は低いのか
デフレ環境下で生産性をあげる困難/日本は本当に生産性が低い国か/企業の利益はインフレ率の関数 ほか
終 章 マクロ分析とデフレ脱却の道筋

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一般社団法人金融財政事情研究会

金融財政事情研究会は、1950年、故福田赳夫元総理大臣が中心となり、大蔵省(現財務省)所管の社団法人として設立されました。その後、金融庁主管、財務省・文部科学省共管の公益法人を経て、2011年4 月に一般社団法人へ移行しました。当会は、伝統と信頼に裏打ちされた質の高い情報を発信しつづける雑誌・書籍事業、先進性と専門性を追求するセミナー・研修・検定事業を通じ、広く社会に貢献して参ります。

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