読むべき本、見逃していない?

客集めの為にやる事よりも、お客様の為に出来る事

  • 書名 小林一三 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター
  • 監修・編集・著者名鹿島 茂 著
  • 出版社名中央公論新社
  • 出版年月日2018年12月20日
  • 定価本体2000円+税
  • 判型・ページ数四六判・512ページ
  • ISBN9784120051517

 2019年初回の『BOOK』でご紹介する本は、『The News Masters TOKYO』火曜日8時台のニュースマスター、楠木建(くすのき・けん)さんがおススメする一冊、『小林一三 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター』(鹿島茂/中央公論新社)。

 当コラムは、ビジネスパーソンが「今、知りたい!」ニュースや情報を、広く・深く、そして楽しく「耳」に届けてくれる朝のラジオ番組『The News Masters TOKYO』(文化放送 AM1134/FM91.6 月~金 午前7時―9時)で、とりあげた本を紹介する。番組では、毎週火曜日の午前8時25分ごろから本の紹介コーナーを放送中。

 当作品の著者は、フランス文学者であり、評論家である鹿島茂さん。
 小林一三(こばやし・いちぞう)さんは、明治生まれの実業家で、阪急電鉄・阪急百貨店・宝塚歌劇団・東宝をはじめとする阪急東宝グループの創業者である。この本では、そんな小林一三さんの功績が書かかれているのはもちろんだが、何故、功績なり成果なりが生まれたのかという手法の特徴を見事に描いている。

 同時代の経営者である松下幸之助さんと比較すると、松下さんはどちらかというと本当の経営者。それに対し、小林一三さんはプロデューサーだという。松下さんは、世の中に色々なものが不足しているので、良い物を供給して不足がない社会を創る。マイナスをゼロに持っていくやり方。一方、小林さんは、快適で健全な生活とは何かを考える、ゼロからプラスを創るやり方。同じ経営者でも、似て非なる存在だ。

 小林さんのスゴいところは、鉄道事業をやらないかと持ちかけられたことがきっかけで、経営に携わるようになったが、はじめから住宅を合わせた総合的な宅地開発がこの事業の本質であるという考えを持っていた。世界的にも鉄道をこういった視点で経営した人はいなかった。まさに偉大な日本初のイノベーションである。

 また、小林さんは、非常に合理的な考え方をする人。阪急百貨店は当時、人を集める為に広告宣伝を打っていた。しかし小林さんは、客集めにお金を使うというのは、全くお客の為になっていない。そんなことにお金をかけるのであれば、物の値段を安くして売るべきだと言うのだ。もともと人が集まっている所にデパートを建てるべきだと。人が集まる駅に隣接したデパートを建てればいいのだと。それが、現在の「ターミナルデパート」である。

 楠木さん曰く、小林一三さんをモデルに書かれた本は、これまでもたくさん出版されているが、鹿島茂さんが書いた今回の本が決定版だという。
 小林一三という人間の本質を描ききった本として、ぜひ読んでいただきたい。

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株式会社文化放送

ゴルフ解説者のタケ小山さんがゴルフマネジメントで培った独自の視点でニュースを深堀りするラジオ番組「The News Masters TOKYO」と「BOOKウォッチ」 がコラボレーション。
ラジオ番組内コーナーの「トレンドマスターズTOKYO」(8:25~8:30)で毎週火曜日にお届けする本の話題を中心に、同僚や友人、家族に思わず話したくなる情報をコラム形式でお届けします。

「The News Masters TOKYO」(月)~(金)AM7:00~9:00
文化放送にて生放送!(AM1134/FM91.6/radiko.jp)

http://radiko.jp/#QRR

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