読むべき本、見逃していない?

お笑いコンビ「笑い飯」哲夫が仏教本

 お笑いコンビ「笑い飯」の哲夫さん(吉本興業)が僧侶の釈徹宗さんと共著『みんな、忙しすぎませんかね? しんどい時は仏教で考える。』(大和書房)を出版した。

 釈さんは、相愛大学人文学部教授で、浄土真宗本願寺派如来寺住職でもあり、NHKでの出演や著書も多く、分かりやすい解説に定評がある。哲夫さんも、仏教に関する著作もあり、幼いころからの仏教ファンで、ネタ帳に写経するほどの仏教通。

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『みんな、忙しすぎませんかね? しんどい時は仏教で考える。』(大和書房)と共著の「笑い飯」哲夫さん

 そこで、哲夫さんに話を聞いたところ、特に印象に残った話が2つあった。1つは、仕事を面白くするコツ。たとえば、職場に紙くずごみが落ちていたとして、それをゴミ箱に片付かるか片付けないか。

 哲夫さんは言う。

 「ごみを片付けたら、その日の夕方に飲むビールが美味しい」
 「誰が捨てたのか、捨てた人への不満を抱いたり、片付けずに見て見ぬふりすると、その日のビールが美味しくない」

 仕事に置き換えてみると、できていない他人への文句を抱くのではなくて、自分で気が付いたことをひと手間かけて親切な心で仕事をする。そうすると、きっと喜ばれ仕事がどんどん面白くなるのではないかという話だ。
 「自分がしたこととしなかったことだけを見る」という、仏教の経典「ダンマパダ」に出てくる考え方だという。

 2つめは、怒りという感情について。生活していれば腹も立つことはあるけれど、怒りを覚えたら哲夫さんは次のように考えているそうだ。

 「どうせいつまでも怒っていられないだろうなぁ。明日の昼ごろも(怒ってる気持ちを)覚えてるかなぁ」
 「感情は、いつも一定じゃないしなぁ」

 そのように考えると、あまり感情的に怒ることはないそうだ。そうはいっても、怒りが収まらないときはどうするのですか?と質問を重ねたところ、哲夫さんは、怒りの矛先を変えるというのではなく、その怒りの理由は自分で収めてしまい、怒るという行為だけ別の機会に発揮するという。
 どんなことかというと、大人として本当に怒らなければならないところで怒るという。

 「道路の真ん中で、集団でスケボーをやってる若者がいたときなどに怒ります。車が来たら交通事故で危ないです。集団だし何か反論されるかとも思うのですが、たいていは素直に聞いてくれます。行動として怒るという行為だけ、必要な場面で出すのです」

 怒りについては、もう一つ、怒る場面があるという。

 「子どものしつけで、見せつけなければならない怒りがあります」
 この怒りの感情についても、仏教の教えについて書かれているページがあるので、詳しくは本書をご覧いただきたい。

夏休み明け、学校に行きたくない。つらい気持ちを持った方へのメッセージ

 夏休みが終わる時期に、若者の悲しい自殺が増えるそうだ。せっかく仏教のお話を聞く機会があったので、自殺について、哲夫さんに聞いてみた。

 「死んだらいけません。残された方が悲しむだけでなく、残された方には大きな迷惑がかかります。事故処理、損害賠償・・・」

 さらに、哲夫さんは、死んでしまう前にお寺に行って話を聞いてもらうのもいいと話す。


 最後に、哲夫さんから本書についてひとこと。

 「釈先生からのお話がたくさん載っています。釈先生のお話は、しんどいことがしんどくなくなるので、ぜひ読んでください」


 BOOKウォッチでは、仏教について『プチ修行できる お寺めぐり』(産業編集センター)「「ワンクラス上」の仏教ガールをめざす」も紹介している。


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