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『ハーメルンの笛吹き男』、突然のバカ売れ、その理由は・・・

 『ハーメルンの笛吹き男─伝説とその世界』(ちくま文庫)が突然バカ売れしている。きっかけは出版社によるツイート。瞬く間に3度の重版がかかり2万9000部の増刷に。累計発行部数は15 万部を突破した。

 同書は一橋大教授だった阿部謹也さん(ドイツ中世史)が1974年に平凡社から単行本として刊行。日欧の中世史ブームをけん引した良書として高く評価され、88年に文庫化。これまでに33刷12万4000部のロングセラーになっていた。

 2019年6月26日、版元の筑摩書房が、ドイツ・ハーメルンでの子ども集団失踪事件は735年前のこの日に起きた、とツイートしたところ、すぐに6000を超える「いいね」が付いて在庫がなくなった。その後、大慌てで重版に取り掛かり、三省堂書店神田本店の8月の文庫売上ランキングでは7位に入るなど、勢いが続いている。9月12日現在36刷15万3000部になっている。

 阿部さんは後に一橋大の学長も務めたが、2006年に亡くなっている。

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写真は『ハーメルンの笛吹き男─伝説とその世界』(ちくま文庫)

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