2024年 4月 26日 (金)

夫がトシをとってつくった子は女の子になるってホント?

   歌舞伎の中村富十郎74歳、俳優の上原謙71歳、三船敏郎62歳......。何の数字かお分かりだろうか?はるか年下の女性を相手に子供を授かった年齢だ。しかも全員女の子。

   身の周りを見ても、夫が高齢で作った子供に女の子が多いが、「ウワサ」はホントだろうか?

  • 3兄弟に3姉妹、どちらも父親は幸せいっぱい(イラスト:サカタルージ)
    3兄弟に3姉妹、どちらも父親は幸せいっぱい(イラスト:サカタルージ)
  • 3兄弟に3姉妹、どちらも父親は幸せいっぱい(イラスト:サカタルージ)

55歳からがっくり減っていく「男の子」精子

   説明に入る前に、もう一度周りを見ていただきたい。男の子と女の子、単純に計算すると生まれてくる確率は2分の1なのに、男の子ばかり3兄弟、女の子ばかり3姉妹が目につかないだろうか。9分の1という非常に低い確率だ。しかも、その父親を見ると、3兄弟の方はゴツく、3姉妹の方は優しげ......。いかにも精力の弱そうな男性に女の子が生まれる気がするが、本当のところはどうだろうか。

   その漠然とした通念を科学的に証明したのが、2013年に米国生殖医学会の雑誌に発表された研究だ。5000人以上の男性の精液の中にある精子と年齢の関係を調べた。精子にはすでに性別があり、Y精子(男)とX精子(女)があり、X精子が受精した場合に女の子が産まれる。調査の結果では、46歳未満の若い男性の場合では、Y精子(男)とX精子(女)の比率は1.06だった。つまり生まれる子供は、男の子が女の子の1.06倍多いというわけだ。ところが、46歳を超えると徐々にX精子(女)が増えてきて、55歳を過ぎると逆転し、Y精子(男)が毎年約5%の割合で減っていく。女の子の方がどんどん多くなるのだ。

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