2024年 4月 17日 (水)

指しゃぶりと爪をかむ癖のある子 成長してアレルギーになりにくい

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   指をしゃぶったり、爪をかんだりする癖がある子はアレルギーになりにくい。しかも、両方の癖のある子はなおさらアレルギーが少なくなるという驚きの研究がまとまった。

   ともにお母さんからは叱られがちな「悪い癖」だが、これからは「いけません!」というのはやめよう。

  • 大きくなっても指しゃぶりを叱らないで
    大きくなっても指しゃぶりを叱らないで
  • 大きくなっても指しゃぶりを叱らないで

アトピーや食物アレルギーが3~4割も減る

   この研究をまとめたのは、ニュージーランド・オタゴ大学とカナダ・マクマスター大学の合同チーム。小児科学誌「Pediatrics」(電子版)の2016年7月11日号に発表した。それによると、アレルギーに関する健康データが登録されているニュージーランドに住む約1000人を対象に、指をしゃぶる癖、または爪をかむ癖があったかどうかを5歳・7歳・9歳・11歳の時点にさかのぼって調査した。そして、対象者が13歳になった時点、および32歳になった時点で、アトピー性皮膚炎・鼻炎、食物アレルギー、喘息(ぜんそく)、花粉症などのアレルギー症状があるかどうかを調べた。

   データの分析では、両親の喫煙経験や犬や猫などのペットの有無、イエダニがはびこっている環境かどうかなどのアレルギーリスクを考慮した。そのうえで次の結果が出た。

   (1)全体の31%の人が、子ども時代に頻繁に指をしゃぶったり、爪をかんだりする癖があった。

   (2)全体では13歳の時点で45%の人にアレルギー症状がみられた。しかし、指をしゃぶる癖と爪をかむ癖のどちらか一方があった人は、この数字は40%に低くなった。

   (3)指をしゃぶる癖と爪をかむ癖の両方があった人は、この数字がさらに31%に低くなった。

   (4)3指をしゃぶったり、爪をかんだりする癖のある人にアレルギー疾患が少ないという傾向は、32歳になった時点でも持続していた。

   (5)以上の結果をまとめると、指をしゃぶったり、爪をかんだりする癖のある人は、そういう癖がない人に比べると、アレルギー症状になるリスクは13歳の時点で33%低く、32歳の時点では39%低かった。

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