2024年 4月 24日 (水)

「いないいないばあ」に驚きの脳効果 遊びながら赤ちゃんの頭が良くなる

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   赤ちゃんが「キャッ、キャッ」と大喜びする「いないいないばあ」遊び。楽しいだけではなく、赤ちゃんの脳の発達にとてもいい影響があることがわかってきた。

   遊び方にも、ママやパパが両手で顔を隠してパッと見せるスタンダードな方法だけでなく、赤ちゃんの大好きなおもちゃを隠して見つけさせるなど、高度な方法があるので、いろいろ試してはいかが。

  • 「いないいないばあ」は世界中の赤ちゃんが大好き
    「いないいないばあ」は世界中の赤ちゃんが大好き
  • 「いないいないばあ」は世界中の赤ちゃんが大好き

ママの顔が消えて現れる繰り返しが記憶力を鍛える

   「いないいないばあ」は、赤ちゃんが大好きな世界共通の遊びだ。英語では「Peeka-boo(ピーカ・ブー)」、フランス語では「Cache-cache cou-cou(カシュカシュ・クークー)」、ドイツ語では「Gugus dada(グーグス・ダーダ)」、イタリア語では「Bao bao cette (バオバオ・シェッテ)」など、言い方は様々だが、びっくりするほど似たリズムで赤ちゃんを喜ばせる。

   「いないいないばあ」が、赤ちゃんの脳に与える刺激を明らかにし話題になり、育児書としては異例の34万部を超えるベストセラーになった本が『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』(2015年5月出版・ダイヤモンド社)だ。著者は、脳科学者の久保田競・京都大学名誉教授と、その妻で数多くの育児書を出し「脳科学おばあちゃん」の異名をもつカヨ子さんの夫妻。

   この本によると、赤ちゃんの脳は刺激を受けるたびに脳の前頭前野の神経回路が複雑化し、発達が促される。神経回路は、1日に同じ働きかけを何度も繰り返すほど、しっかりしてくる。そして、神経回路を鍛える遊びとして最も簡単にできるのが「いないいないばあ」なのだという。

   そもそも、赤ちゃんはなぜ「いないいないばあ」をあれほど喜ぶのか。生後まもなくは、赤ちゃんはモノが「見えなくなること」と「なくなること」の区別がつかない。見えなくなったものは、すべて「消えた」と思ってしまう。ところが生後数か月たつと、「見えなくなっても隠れているだけで、そこにある」とわかるようになる。一時的に物事を覚えておく「短期記憶」(ワーキングメモリー)の力が芽生えてくるからだ。

   そこで、親が「いないいない」でいなくなり、「ばあ」で現れることを繰り返すと、その経験が「短期記憶」に蓄積される。そして、親が「いないいない」で消えても、「ばあ」で現れることを「予測」し、さらに親が現れることを「期待」するようになる。この「短期記憶する力」「予測する力」「期待する力」の3つが神経回路の刺激に大いに役立つという。

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