国境なき医師団がマネキンチャレンジ 爆撃で医療行為が止まる現実を表現

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   マネキンのように静止した人を撮影する「マネキンチャレンジ」の動画をNPO法人・国境なき医師団日本が制作し、ユーチューブで2016年12月26日に公開した。

   紛争地で起きる病院への爆撃と、それにより医療行為がストップしてしまう現実を表現している。

憤りと悔しさを「血の涙」モチーフに訴える

   投稿された動画「【国境なき医師団】マネキンチャレンジ~Tears of Blood」は、中東の紛争地で日常的に医療施設が攻撃される現状を静かに描いている。病室、診察室、待合室から、廊下や階段を通って手術室までの各所で、国境なき医師団のスタッフが患者を診療する様子が映される。医師や看護師、患者全員はまったく動かないが、血の涙を流している。

   動画紹介文では、「シリアやイエメン、アフガニスタンなどの紛争地では、日常的に医療施設が攻撃の対象になっています」とした上で

「病院への爆撃は即ち、医療援助活動の断念を意味しています。実際、医療施設の破壊により紛争地に暮らす何百万人という人びとが医療を受ける機会を失っています。この動画では、そうして医療行為が『ストップ』してしまっている現実を、私たち国境なき医師団のスタッフ自身がマネキンと化すことで表現しました。さらにその憤りと悔しさを『血の涙』をモチーフにすることで訴えました」

と、マネキンチャレンジの手法を取った理由が説明されている。

   同医師団では「病院を撃つな!」キャンペーンを続けている。その特設サイトによると、同医師団が支援する病院は16年1月から11月22日までに21か所で50回の攻撃を受けた。シリアでは4月、1回の爆撃で55人の命が奪われたという。キャンペーンでは、患者・医療関係者・医療施設への攻撃を防ぐ陳情を日本政府に行うため、署名を呼びかけている。

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