2024年 4月 24日 (水)

「ADHDの子は1日10回ほめよう」 親の向き合い方を専門家に聞いた

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説明や前置きを言わず、シンプルに指示を出そう

   ――ADHDの子は「ほめてあげる」、ほかに大切なことは何でしょうか。

「シンプルに指示を出すということです。ADHDの子は、すぐほかのことに注意をそらし、集中することができません。また、言われたことをすぐに忘れてしまいます。たとえば、8時半までに学校に行くために、準備をして8時15分に玄関を出る必要があるとします。母親が『お母さんは会社の仕事が色々あって忙しんだから......』と自分の事情を話しても、それらは子どもには関係のない情報です。集中して聞くことや記憶することが苦手ですから、単刀直入に『8時15分に玄関に来てね』と言いましょう」

   ――文句や前置きを言わず、できるだけ少ない言葉で伝えるわけですね。

「はい。伝えたい情報だけを与えるのです。文句を言うと口論の原因にもなります。また、大声や怒鳴り口調にならず、落ち着いて淡々と話すことが大事です。それから、家の中で決まり事を作りましょう。報酬と罰のルールを作るのです。いいことをすれば、ほめてあげたり、本読みをしてあげたり、喜ぶことをするといいでしょう。ADHDの子は兄弟げんかが多くなりますから、妹を叩くなどの危険行為には罰をもうけます」

   ――どんな罰がいいのですか。

「罰と言っても、叩いたりするという意味ではありません。ADHDの子は何度もミスを犯しますから、簡単で何回も繰り返すことができる罰がいいです。ゲームをする時間を15分間減らすとか、楽しいことを少し減らすなどです。子どもと一緒に決めるといいでしょう。大事なのはトライできるチャンスを与えることです。何か月も前から楽しみにしていた遊園地や友だちの誕生会に行かせないといった重い罰はやりすぎです」
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