2024年 4月 25日 (木)

心身をむしばむ「怒り」「イライラ」 日頃の呼吸と食事で上手に抑えよう

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【あしたも晴れ!人生レシピ】(Eテレ)2017年11月24日放送
「自分を知って イライラ解消!」

   家族や同僚、恋人、あるいは街行く知らない人々に対して、日々怒りやイライラを募らせてはいないだろうか。我慢しすぎると物に当たって壊してしまったり、体に不調があらわれたりする場合もある。

   番組では、心療内科で治療に用いられる方法から、心を落ち着かせる食材や料理まで、怒りやイライラを上手に解消する術を紹介した。

「日記」で自分の怒りの傾向と対策を知る

   そもそも人間はなぜ怒ったり、イライラしたりするのか。

   帝京大学心療内科の中尾睦宏教授によると、動物は生きるために、攻撃されたら反撃しなければならない。行動に移すため、本能で気持ちをたかぶらせ、怒りの感情を生んでいる。

   嫌な体験やストレスを感じる出来事があると、脳内の感情をつかさどる「扁桃体(へんとうたい)」が刺激され、ストレスホルモンが出たり、自律神経がたかぶったりして、呼吸が早くなる、顔が真っ赤になる、汗が出るといった症状があらわれる。

   怒ると一時的に高血圧になるほか、心筋梗塞や狭心症、不整脈など、循環器系の病気も引き起こしうる。また、怒ってからの後悔で心にダメージを受ける場合もある。

   怒りやイライラを抑えるため、中尾教授が実施しているのは「日記療法」だ。

   怒るような出来事があった日付と場所、何があったのか、その時の気分、怒りの度合いを書き残す。客観的に出来事や気持ちを書くと、自分がどんな場面で怒りやイライラを感じやすいかの傾向がわかり、対処法がつかめるようになる。

   怒鳴りそう、物に当たりそうなど、カッとなった時はその場から離れるとよい。怒りの感情は6秒程度我慢すれば鎮まる。

   怒ったり興奮したりすると呼吸が荒くなるが、気持ちを落ち着かせるように深呼吸すれば、それだけで6秒時間を稼げる。

   中尾教授が勧めるリラックス呼吸法は、

(1)2秒かけて鼻から息を吸う。
(2)1秒間息を止める。
(3)3~4秒かけて口から息を吐く。

   日頃からリラックスしていれば、イライラした時の感情のたかぶりも抑えられる。

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