2024年 4月 25日 (木)

<できコツ26>凡人はお買い得な「ユニクロ人材」を目指すべし

   以前のできコツでも書いたように、私はブランド品を大切に使っていて、普段着ているスーツは(定価が)高い物ばかりです。一方で、格安衣料店ともいわれるユニクロの商品も愛用しています。値段の割には丈夫で、物持ちが良いのです。4足1000円のユニクロソックスを、某ブランドの1足1000円のソックスと履き比べてみましたが、ブランド品の方が先にダメになってしまいました。凡人は「ユニクロ人材」を目指しましょう。

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若いうちは「お買い得」といわれるチャンスが多い

   私が前職の会社に入社して3ヶ月位経ったころ、上司からこう言われました。

「いやあ、人材紹介会社に払ったあの手数料で、野崎君を採れたのは安かったな」

   私は当時、紹介予定派遣で入社したのですが、この言葉を聞いたとき、とても嬉しかったことを覚えています。最高の褒め言葉だと思いました。

   人材紹介会社に払う手数料は、年収の約30%です。当時の私のベース(年収)が高くなかったこともあるでしょうが、それでも採用するに当たっては、それなりの金額を支払うわけですから、会社にとっては大きなコストです。

   これだけのモノが、こんな値段で買えたことはなかった。これは割安だな。――こう言われるのが、まさに「お買い得人材」「ユニクロ人材」の醍醐味です。

   いくら年功序列の限界が見えたとしても、その人材が家族持ちであれば、生活給の問題を完全に外すことはできません。その意味では、しがらみのない若いうちほど、会社から見て「お買い得人材」になれるチャンスが多いといえます。

まずは身近な「問題点」を発見して「解決策」まで考えてみよう

   「お買い得人材」になれば、仕事を通じてさまざまな経験を得ることができます。幸い、われわれ凡人は、いかにもできるヤツのように期待されているわけではありません。だから、良い意味で期待を裏切るような働きをすれば、印象はグッとよくなります。

   そんなに力む必要はありません。もともと期待されていないのですから。ハードルは低いのです。何かを企画して提案したり、いま関わっている仕事の身近な問題点を発見して、解決策まで考えれば十分で、周囲は驚くのではないでしょうか。「そんなことできない」とか「やっても無駄」なんていうことは、凡人という貴重な機会を逸していることになります。

   もちろん、できるヤツが当たり前にやっていることを、凡人が成し遂げることは簡単ではありません。しかし、稚拙でも自分の頭で考えることを続けていれば、周囲の目は少しずつ変わっていきます。

   私は多くの会社の人事部の方と話をしてきましたが、特に最近共通して求められている人材は「自ら考え行動できる人」です。会社にとって都合のいい人ではありますが、私はこのような人材を「自立型人材」と呼んで、その育成方法について考えているところです。

野崎大輔

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野崎大輔(のざき・だいすけ)
フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。「企業を活性化させるチェンジ・エージェント」を掲げ、東京・四谷で人事コンサルタントとして活動中。野崎人事労務管理事務所代表、特定社会保険労務士。mixiでコミュニティ「できるヤツと思わせる20のコツ」を運営。09年4月からJ-CASTで「ヨソでは言えない社内トラブル」を共同執筆。
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