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職場でピアス 「禁止されていない」8割超は本当?

   「個性重視」の流れの中で、職場での服装や身だしなみは以前にくらべて、だいぶカジュアルになっている。ある調査では、会社でピアスをすることが「禁止されていない」と回答した人が全体の8割を超えたが、実際はどうなのだろうか。

ルール化されていない会社が多く「トラブル」も

   ネット調査会社のアイシェアは2009年9月30日、「ピアスに関する意識調査」の結果を公表した。20~40代の男女516名から回答を得た。それによると、ピアス(装身具)用の穴を開けたことが「ある」のは、回答者全体の21.7%。男性は5.2%だが、女性では42.9%にのぼり、30代女性では回答者の50.0%が経験していた。

「禁止されている」男性では24%あるが
「禁止されている」男性では24%あるが

   回答者のうち、会社に勤務している400名(全体の77.5%)に、会社や職場でのピアス使用について聞くと、「禁止されている」と回答した人は、男性では24.1%、女性では8.4%あった。

   全体では8割以上の人が「会社でピアスを禁止していない」と回答したことになるが、これは本当だろうか。特定社会保険労務士の野崎大輔氏は「確かにルール化して禁止している会社は少ないのが現状で、そのためのトラブルも見受けられる」と言い、必要に応じて服装に関する最低限のルールを会社として決めておいた方がいいと指摘する。

「ピアスや茶髪、ネイルが不適切な業種もあり、常識的な人は自分で判断しているでしょうが、注意すると『そんな決まり、どこにあるんですか』などと反発する若者がいるのも事実です。就業規則の服務規律に『髪型や服装は清潔に保ち、相手に不快感を与えない品位のあるものにする』などと包括的に定めておくとよいでしょう。入社時のマニュアルに『望ましい身だしなみ』として、ピアスはいいけど華美なものはダメ、などと具体的にまとめておくのも効果的です」