2024年 4月 24日 (水)

夫のお小遣い「月8万円」 妥当なのか高すぎるのか?

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   読売新聞が運営する「発言小町」に、「夫のお小遣いをいくらにしたらよいか」という相談が寄せられ、多くのコメントがついている。自分と比較して「高すぎる」という意見が並ぶ一方で、必要額を積み上げて「高すぎない」という意見も。「月収の10%」を提案する意見もあるが、落としどころはなかなか見えない。

相談者である妻「4万2300円あれば良いのですよね?」

金額を積み上げて「高すぎない」という人も
金額を積み上げて「高すぎない」という人も

   月8万円の小遣いを渡されている夫は、丸の内に勤務する32歳。たばこも吸わず酒もあまり飲まず、特に趣味もなく、休日も妻と一緒に行動。外食も2ヶ月に1度程度だという。

   夫の収入から、生活費として入るのは20万円弱。妻の収入もあるが、家計全体では赤字が続いている。そこで夫に相談したところ、「子どもの習い事費用を削れば」と提案してきた。一方、妻は「夫の小遣いは高すぎるのではないか」と思い始めている。

   この相談に対しては、「高すぎる」と同調する意見が並び、3万円から5万円という意見が多かった。この水準は、新生ファイナンスが2009年6月に発表した「2009年サラリーマンの小遣い調査」での既婚者の平均額3万9700円に近い。


   一方、必要な金額を積み上げて反論する人もいた。ランチに1日1000円、2日に1度は残業食、飲み会は月2回で1回1万円、趣味に使うお金を含めると、8万円ではさほど贅沢はできないという意見だ。このほか、相談者(妻)の借金返済の存在が明らかになり、赤字の原因は「夫の小遣い」だけでないという批判する意見も出た。

   結局、相談者は夫と話し合って7万円まで減額したものの、あらためて試算した上で「42300円あれば良いのですよね?」と不満は解消していないようだ。結局、どの程度の金額にするのが妥当か、さまざまな考え方や計算方法があって定まりそうにない。

「お小遣い」に昼食代などの「必要経費」は含まれるのか?

   一方、夫の小遣いに関しては「男のプライドを守る」気配りも必要だと指摘するのは、夫婦・家族問題コンサルタントの池内ひろ美氏だ。池内氏は、「ダイヤモンド・オンライン」の「男の復権」というコーナーで、年収900万円の夫をヒステリックに非難する妻の態度をいさめている。

   この妻は夫を、

「平均より高い小遣いを与えているのに不満を言う」
「小遣いをあげても、ありがとうも言わない」
「男が働いて家族を養うのは当たり前」

などと責める。こういう態度に、池内氏は「辛抱強い夫ほどひどく搾取されている」「夫たちの小遣いが少なすぎる」と男性を擁護する。

   そして、家庭の状況にもよるとしつつ、夫のお小遣いの額は、たとえば賞与も含めてさっくりと「年収を月割りした10%」としてはどうかと提案している。


   ただし、「お小遣い」の範囲が、タバコ代や趣味など「自由に使えるお金」のみを指すのか、昼食代や携帯電話代、スーツ代などの「必要経費」まで含むのかは明確にされていない。「発言小町」の夫の場合、年収は明らかにされていないが、池内氏の擁護にもかかわらず、計算方法によっては従来より金額が減ってしまうこともありうる。

   欧米では、サラリーマンの夫は自分の収入は自分で管理し、生活費のみを専業主婦の妻に渡すのが基本という。だからといって夫が使い放題では、家計が成り立つはずもない。結局、いずれが管理するにしろ、夫婦で目標や価値観を共有した上で、どのように使うのか話し合いをして決めるしか方法はないのだろう。

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