2019年 9月 15日 (日)

氷河期に内定をもらえなかった「フリーター」が正社員採用されないわけ

印刷
スマモニの覆面調査のお仕事で高額謝礼を獲得!

「働きに応じて報酬を設定する制度」に変えよ

   同じことは中高年についても言えることで、転職市場の上限が35歳と言われるのは、それ以上だと賃金水準が高くなりすぎてペイしないと判断されるからに過ぎない。

   年功序列というのは、レールに乗って進んでいる人にとっては楽チンきわまりないのだが、一度でも落ちてしまうと、徹底的に疎外されるシステムである。いや、僕みたいに自分の意志で降りたヤツはどうでもいいんだけど、たまたま氷河期にぶつかった人にはご愁傷様というしかない。

   解決策は単純明快だ。「年齢や学歴、性別によらず、誰でも働きに応じて報酬を設定できるシステム」に移行すればいい。そう、それは職務給であり、そのためにはいつも言っているように、雇用の流動化が必要となる。

   ところで、上記のような話をしてあげると、冒頭の質問をしてきた人たちは、なぜだか急に黙ってしまう。そして、話題を変える。解決のハードルが高すぎてめまいがしたか、それとも、自分自身が損をするかもしれないから「聞かなかったこと」にしたのか。

   これを読んだあなた自身は、どっちだろう。「どちらでもない、流動化が必要だ」という人が多数派になるまで、新卒至上主義は決して終わらない。

城 繁幸

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
たった1%の賃下げが99%を幸せにするたった1%の賃下げが99%を幸せにする

東洋経済新報社 2009-03-27
売り上げランキング : 22756
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中