2019年 8月 26日 (月)

働く人の「もの忘れ」対策 パソコンを離れ自然に触れよう

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自然を利用した治療法も有効

   また、オフィスワークが中心のみなさんにオススメしたいのは、週末や夏休みの間に、ぜひとも自然に触れる機会を作ることです。海や山、川を訪れ自然に触れることは、非常に有効なストレス対策になります。

   ドイツには、自然環境とスパ(温泉)を中心とした「クア施設」と呼ばれる保養施設が多数あり、医師の処方箋に基づく医学的治療と認められていて、保険適用があります。日本の温泉でも同じような効果が期待できます。

   山や川岸を散策することで、樹木が発散するフィトンチッドと呼ばれる物質を浴びることによる「森林浴効果」が得られますし、フランスが発祥のタラソテラピーという「海洋療法」も人気があります。自然に触れることで、普段使っていない脳の部分に多くの刺激が与えられることは間違いありません。

   熊野古道などパワースポットといわれる場所を訪れることも、オカルト的な意味ではなく、パソコンやテレビからは得られないさまざまな刺激を大自然から受けて、脳を活性化しストレスを解消することにつながるでしょう。

   都会の生活の中では、自然に触れる機会や、温かい人間関係に触れる機会は、だいぶ減っています。意識してそのような機会を作ることは、脳の機能低下を避けるために必要なことと言えるでしょう。


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今回の筆者:笹原 信一朗(ささはら・しんいちろう) 2003年筑波大学大学院医学系・博士課程修了。医学博士。職域におけるうつ病の予防医学研究に従事。現場の産業医と精神保健指定医の経験を積み、05年4月より筑波大学大学院講師。予防医学のリテラシー教育にも積極的に取り組んでいる。

筑波大学大学院・松崎一葉研究室
高度知的産業に従事する労働者のメンタルヘルスに関する研究を行い、その成果を広く社会還元することを目指している。正式名称は筑波大学大学院人間総合科学研究科 産業精神医学・宇宙医学グループ。グループ長は松崎一葉教授(写真)。患者さんを治療する臨床医学的な視点だけではなく、未然に予防する方策を社会に提案し続けている。特種な過酷条件下で働く宇宙飛行士の精神心理面での支援も行っている。松崎教授の近著に『会社で心を病むということ』(東洋経済新報社)、『もし部下がうつになったら』(ディスカバー携書)。
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